中小企業における朝礼を行う意味とその理由とは?

中小企業は業務に追われていることが多く、いかに従業員一人一人の生産性をあげられるかが重要です。
そのような中でも多くの企業が朝礼に時間を費やしていますが、貴重な朝礼の時間が有効活用されていないケースが多いようです。
そこで今回は中小企業における朝礼の意味を改めて解説させて頂き、朝礼を有効活用していただければ幸いです。

悪い朝礼によくある例

多くの日本企業が朝礼を行なっていますが、実際朝礼は何を目的に行うのでしょうか。
その狙いは企業にとって様々だと思いますが、そもそも狙いを忘れてしまっているケースも多いようです。
例えば、現在の経営者が創業者ではない場合、以前から行っていた流れでそのまま朝礼を実施しているケースなどは頻繁にみられます。
そのような朝礼の場合、参加するほぼ全員がやらされ仕事のようになっており、思考停止している状態に近いでしょう。
これでは全く意味のない朝礼になってしまいます。
他にも、特に狙いもなく幹部層が長々と話すような朝礼も悪い例と言えるでしょう。
朝は非常に貴重な時間です。
朝礼学習が良いとも言われているように、朝の時間帯は非常に頭が冴えていると言われています。
その時間を有効活用することで、従業員の生産性は大きく変わるでしょう。
逆に言えば、これができていないのであれば朝礼は実施しないほうがマシとも言えてしまいます。
朝礼はちっぽけなものと考えがちですが、実は朝礼だけでも大きな役割を持っているのです。

朝礼を有効活用する方法

では、どのような朝礼が良い朝礼と言えるでしょうか。
一言で言えば、参加する全員が主体性を持って参加できている状態であれば良い朝礼と言えるでしょう。
参加する従業員が主体性を持つためには、先ほどから触れている「朝礼の狙い」を明確にし、従業員にもその狙いを理解してもらう必要があります。
狙いはそれぞれで結構です。
仕事モードに切り替えてもらうために行うのも良いですし、数字を共有して全員の意識を統一するために朝礼を使っても良いでしょう。
他にも、従業員にスポットを当てることで、コミュニケーションが円滑になることを狙いとしているケースや経営者のビジョンや考え方を共有するために実施するケースもあります。
このように、狙いが明確であれば自ずと朝礼の実施方法は変わるでしょう。
朝の眠気や週末の遊びモードから仕事モードに切り替えてもらうためには、声出しを行ったり、体操を行うことが有効です。
実際、その日の行動目標を大きな声で発表し、それに対する返答も大声で行うような朝礼を行なっている企業も多くあります。
従業員にスポットを当てるなら、やはり一人一人に話をしてもらうことがいいでしょう。ただ、この場合は世間話にならないための注意が必要で、あらかじめテーマを決めるなどの準備が必要です。
営業やコンサルタントなど人前で話す機会の多い会社であれば、新人ができるだけ早く人前で話すことになれるために、朝礼を活用する事もできます。
これも先ほどと同様の注意が必要なため、例えばクレドや行動指針、ビジョンなどに沿ったテーマで日々の業務の中で感じた事、気づいた事、直そうと思ったことを発表してもらうなどが良いでしょう。
さらに、新人だけの時間にすると、聞いている側にとっては少し物足りない時間になりがちなので、発表者の直属の上司などがその朝礼に対するフィードバックや同じテーマで上司の目線として気づいたことなど発表してもいいかもしれません。そうすることで、新人は聞き手側も気づきのある朝礼になりますし、何より上司本人も即興で話す必要があるため、日々のインプットを疎かにできないという良い効果があります。
実際、このような方法はコンサルティング会社などで実施されているようです。

朝礼を変えれば業績が伸びる

これまで解説させていただいたように朝礼は大きな影響力を持っていると言えます。極端に言えば、朝礼で業績を伸ばす事も可能とも言えます。
もちろん、これは朝礼を有効活用できている場合のみに限りますが、
先ほども触れたように良い朝礼を行えている企業は、主体性を持っている従業員が多いとも言えます。
主体性が高いとは、モチベーションが高いと言い換える事ができます。
モチベーションが高い従業員が多ければ、日々の業務への取り組む姿勢が非常に前向きなため、より効率的にするための改善案が自然と出るものです。
また、モチベーションの高さは伝染しますから、自然と周りのやる気も上がるものです。これだけでも、相当なインパクト持ちます。
さらに、モチベーションの高い従業員が多い企業は社員定着率が高い傾向があります。さらに言えば、外部からそのような企業を見た場合、良い印象を持つため自然と人材が集まりやすい企業へと変貌して行きます。
これは人材難に苦しむ中小企業にとっては非常に大きなメリットでしょう。

このように朝礼は大きなインパクトを持っているのです。
何か会社を変えるキッカケを探している経営者のか方は。朝礼から変えてみるのも一つかもしれません。

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