企業狙った詐欺について

企業を狙った悪質な詐欺を働く業者に狙われている可能性はありませんか?

実際どのような手口で行われるのかを知っておくと、怪しいと感じた時の判断基準とすることができます。

企業を狙う詐欺には次のようなものがありますので注意してください。

ある日突然行方をくらます「接待詐欺」

資産家や上場企業の役員など、社会的な地位のある人になりすまし、大口取引の話を持ちかけて接待を受ける詐欺です。

最初から大口取引を行うつもりはないにも関わらず、幾度となく接待を繰り返し受けて話がまとまりそうになる直前で行方不明になります。

・騙されないための対策

接待詐欺の場合、他言しないでほしいということや守秘義務を盾に内密で話を進めようとします。そして接待を数回受けた後には行方をくらまし連絡がつかなくなります。

もしも内密にという言葉や守秘義務という言葉が繰り返し出るような場合には注意する必要があるでしょう。

不渡りで現金を騙し取る「手形詐欺」

経済が不安定で信用状態が悪化してしまった企業などが、自社と取引している企業を騙して手形を換金や割引させたり、取り込み詐欺などによって現金を受け取らせる詐欺です。

手形額面を支払う預金残高がないのに手形を切り不渡りによって現金を騙し取る手口も行われています。

※取り込み詐欺とは
後払いで商品を受け取り、代金を払わずに商品を詐取することを取り込み詐欺と言います。

・騙されないための対策

手形詐欺に遭わない為には、手形を受け取る際に十分確認することが必要です。

まず手形の振出日から支払期日の期間です。著しく期間が長いものには注意しましょう。
通常は1か月~4か月、長くても1年くらいが一般的です。

偽造や盗難小切手の換金をさせる「小切手詐欺」

手形詐欺同様に、口座に支払う金額がないのに小切手を切る詐欺です。また、典型的な手口としては、偽造小切手や盗難小切手を換金させます。

・騙されないための対策

小切手詐欺の場合、小切手を使う口座残高を把握しておくことや小切手を換金するということは行わないようにしましょう。

重要情報の不正取得を狙う「電子メール詐欺」

電子メールを使った詐欺が発生しています。

金融機関など、企業と無関係の虚偽のページのリンクを貼りつけてアクセスさせてパスワードなどの重要情報を不正に取得しようとするものです。

・騙されないための対策

電子メール詐欺の場合は、心当たりのない電子メールのリンクを開き暗証番号など重要情報を入力しないようにしましょう。

企業が詐欺の被害者にならないために

相手がどのような人物でどのような企業の人間なのかをしっかりと確認するということも大切です。そしておいしい話には何らかの裏があると疑うことが必要になります。

悪質な業者に騙されないように、安心した取引を行うには相手の現状を十分に把握した上で行うことが大切です。