企業経営とは「ヒト・モノ・カネ」の経営資源をうまく活用し、利益を出し続けることが重要です。
そして今「ヒト」の重要性が上がっていることをご存知でしょうか?
今回はその理由を解説させていただきます。
なぜ社員満足度が重要になっているのか?
社員満足度の重要性を理解するには、企業を取り巻く外部環境を認識することが重要です。
現在の日本では、どの業界も競合他社が多く存在し、ヒット商品が生まれてもすぐに真似され埋れてしまいます。
業績を伸ばし続ける事は非常に難しくなってきているのです。
しかし、企業経営は利益を出し続けなければ潰れてしまいます。
利益を出すためには常に現状に止まる事なく、新たなチャレンジが必要になります。
設備投資や他業種へのチャレンジなどの選択です。
これにはコストが発生しますし、新たな人員が必要な場合が多くあります。
しかし、日本全国どこを見ても、採用に苦しむ企業が多くあり、この流れは当分続きそうです。
つまり、チャレンジが必要な現在ですが、そのために人を採用することが非常に難しいのです。
そうなれば、必要な事は「限られた人員の中でどれだけ生産性を高められるか」「人が入りたいと思える環境を作る」これら2点でしょう。
そしてこの2点どちらにも重要な存在が社員なのです。
だからこそ社員満足度の重要性は非常に高いと言えるのです。
社員満足度の高さがもたらすメリットとは?
社員満足度の高さは大きなメリットをもたらします。
限られた人員で業績を伸ばすと考えたときに重要な事は一人一人の生産性の高さです。
そのためには、つねに工夫・改善が必要になりますが、それには自主性がなければなりません。
仕事に自主性を持って働ける社員にするためには、満足度が必須になるのは説明なくともわかる事です。
そして、自主性の高さは新たなメリットを生み出します。
現代は口コミが大きな力を持ち始めています。
この背景には、インターネットで簡単に情報にアクセスできるようになったことがあるでしょう。
情報へのアクセスが簡単になればなるほど、その類の情報の重さは軽くなります。
逆に言えば、生の情報は重みを増すのです。
つまり、口コミ、特に自分の知り合いなど信頼度の高い人の紹介などは圧倒的な力をいま持っているのです。
採用の話に戻りますが、社員満足度が高ければ、社員一人一人の周りにもそれが伝わります。他者からみれば、「楽しそうに仕事している」と判断するため、紹介などにより採用ができるようになります。
このように社員の満足度アップを図ることで、既存社員の生産性が上がるだけでなく、新たな経営資源の獲得にもつながるのです。