介護離職問題/なぜ起きるのか?

年齢を重ねるごとに介護が必要になっていく状態に近くなります。介護が必要になる年齢は人それぞれですが、75歳を超えると要介護認定を受けている人の割合は増えていきます。


介護される側の人の意向、そして経済的な理由などで介護施設などを利用せずに自宅介護という選択をした場合には、介護される人の配偶者や子が介護をすることになるでしょう。
しかし配偶者は介護を受ける人と同世代であることが多いため、子が介護することが必要になるケースも見られます。
介護の負担は介護そのものへの労働の負担だけでなく、時間やお金、自由など様々な部分で関係していくことになります。
なぜ介護離職を選ぶことになる?
親の介護する必要ができたことで、これまでのように仕事を継続することが難しくなり「介護離職」という選択をせざるを得ない人もいます。
働きながら介護もすれば良いと考える人もいますが、確かに現役で働いている世代が子であれば働きながら介護している人もいるようです。
介護と仕事のどちらもこなす世代の多くは50代ですが、50代になると会社内でもある程度の役職や立場に置かれることになるでしょうし、同時にリストラ候補者になる可能性が高くなる世代です。
仕事に大きく介護が影響することに…
この介護という部分は仕事にも影響を与えることとなりかねません。
介護を行う社員に対しては介護休暇というものが育児・介護休業法の制定で認められてはいます。申請すれば残業の制限など時間を作ることができても、社内での地位を継続できるかということとは別問題でいずれはリストラ対象者の候補になるのではという不安も感じることになるようです。
しかし実際には会社組織の習慣から、仕方なく制度の利用もできないまま介護離職という形を選択する人も多いようです。
再就職が厳しく無職の状態になることもある
このようにまだまだ働き盛りである50代が介護離職をしてしまうと、次に再就職を検討してもなかなか仕事が決まらないという状況に陥ります。
実際に介護離職した人が再び正社員として再就職出来ている人はさほど多くなく、無職の状態の人もいるようです。
介護離職は介護する人の生涯賃金を低下させ、介護生活が終わっても自身の老後への備えができない状態を作ってしまうと言えるでしょう。
介護離職を選択しなくて良い環境が必要
親の介護を子が全うすることは良いことだと思います。しかし介護離職になると、家族の面倒を献身的に努めた自身に負担となってふりかかります。
職場でも介護制度を利用しやすく環境づくりも必要ですし、介護を行う人も施設やサービスの利用も検討しながら、介護離職という選択を取らなくてもよい方法を考えて行くことが必要です。

記事に関するご意見・ご要望をお聞かせ下さい。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最新の記事

 

関連記事

こんな記事も読まれています

会社の倒産が続出?マイナンバー制度による企業への影響とは... 平成28年からいよいよスタート マイナンバー制度がついに始まりました。住民票を有する全ての人に1つ...
企業の「デジタル化の遅れ」に危機感を!... 野村総合研究所で行った企業のデジタル化に対する意識調査によると、現在日本企業ではIT技術を活用するな...
企業は安全配慮義務を怠ってしまうと?... 会社は従業員が働く際に、安全に、そして健康を維持できるように配慮する義務があります。この義務を安全配...
海外進出における失敗しないコンサルタントの選び方とは?... 海外進出を検討する経営者が増えています。 特に成長著しい&物価の安いアジア諸国は非常に高い注目を集...
違法な長時間労働における企業名公表リスク... 日本の労働行政は、長時間労働が違法な状況で実施されることにより、労働者の健康被害などが多発している事...

img_01 img_02 img_03 img_04 img_05 img_06 img_07
  1. 2019-5-24

    自然災害に対するリスクマネジメントの方法とは?

    自然災害はいつ起こるか分からず、またその確率もごくわずかですが、いざ起こった時には多大な被害をもたら…

プレミアム記事

  1. 自然災害はいつ起こるか分からず、またその確率もごくわずかですが、いざ起こった時には多大な被害をもたら…
  2. 会社に勤めるのではなく、個人事業主として仕事をしている人は意外と多いのですが、その個人事業主が突然死…
  3. これまで社会の発展の原動力となっていた団塊の世代が、次々に退職を迎える時代となっています。 そこで、…
  4. 会社を興すときは、法務局で登記をする必要があります。 その際に、定款というものを提出することになるの…
  5. 現代企業経営は非常に複雑化しており、難しくなっていると言えます。 続々と新しいサービスが登場し、海…
  6. IT化やボーダレス社会が進むとともに企業経営は非常に複雑化するようになりました。これまでの常識が通用…
  7. 現代において人材確保に困っていない企業はほとんどないように思います。 特に地方の中小・零細企業にな…
  8. キャッシュフロー経営という言葉をご存知でしょうか? 言葉の通り、キャッシュフローを意識した経営方針…
  9. 団塊の世代など、会社の発展に大きく貢献して来た世代が続々と定年を迎えています。そこで問題になるのが退…
  10. 特定の企業に所属せずに自ら契約を獲得し収入を得る個人事業主ですが、働き方改革の波を受けて今後も増加傾…

話題をチェック!

  1. 2019-5-24

    自然災害に対するリスクマネジメントの方法とは?

    自然災害はいつ起こるか分からず、またその確率もごくわずかですが、いざ起こった時には多大な被害をもたら…
  2. 2019-4-5

    定款の目的に定めていない事業は行えない?

    会社を興すときは、法務局で登記をする必要があります。 その際に、定款というものを提出することになるの…
  3. 2016-12-7

    リスクの多様化で倒産急増中!?危ない企業の見分け方とは?

    中小企業の場合、売上を多数上げることだけに躍起となってしまうと、足元のリスクに掬われてしまう可能性が…
  4. 2016-12-4

    業務が中断すれば倒産危機!運送業の経営管理はBCPが重要

    経営資源が利用できず業務が中断してしまえばどうなるでしょう。トラック輸送が機能しないということは、原…
  5. 2016-12-3

    マイナンバー制度のデメリットとは?倒産リスクを抱える?

    マイナンバー制度導入前に国税庁が把握していた法人事業所数と社会保険の加入法人事業所数の間には、約70…
ページ上部へ戻る