テレワークに潜むリスクをどう考える?

事故・災害リスク

近年は、テレワークの導入を積極的に考えている企業が増えてきましたよね。
みなさんの中にも、子育てや家庭の事情から、テレワークの働き方をしてみたいと思っている人はいませんか?
その一方で、職場以外で仕事をするのに不安を感じている人もいるでしょう。
今回は、テレワークのリスクについてお話ししたいと思います。

そもそもどのようなリスクがあるのか?~2つの課題~

自分の好きな場所、環境で働くことのできるテレワークですが、職場で直接働く従来の働き方とは違いますから、大丈夫なのかと思う人もいますよね。
まだ一般的に普及されているわけではありませんから、多くの人が同じように感じています。
働き方のリスクは、主に2つ挙げられます。

①出社しないことで考えられるコミュニケーションリスク

まずは、自宅等で仕事をするにあたり、考えられるリスクになります。
例えば、社内にいると休憩や出退勤の時間が決められていたり、相談をその場ですることができたりしますよね。
ですが、テレワークの場合は、基本的に個人で仕事に取り組むことになりますから、気軽に相談できる人がいるとは限りません。
また、時間の概念がなくなりますから、どうやって労働時間を判断するのかが結構難しいのです。

その結果、本来知っておかなければならない情報が共有されていない等、仕事に支障が出てしまうかもしれません。
また、連絡をしても時間外で連絡がつかないということもあり得ますよね。
そうなると、せっかくのテレワークの意味がなくなってしまうでしょう。

②セキュリティ面におけるリスク

もう一つは、セキュリティに関することです。
みなさんの中には、自宅の他に近くのカフェ等、自分の仕事をしやすい好きな環境で作業したいという人がいるかもしれません。
そうなると、仕事で必要な物をその場所に持っていくことになりますよね。

特に、不特定多数の人がたくさんいる場所で作業をするとなると、誰が何を見ているのかは分かりません。
ですので、重要な書類を作成していたら、職場とは違って危ないですよね。
また、USB等の記録媒体を紛失してしまったとなると、一大事になってしまうでしょう。
意外と職場以外で仕事をするというのは、他人の目や盗難・紛失のリスクと隣合わせであると言えるのです。

リスクを小さくするためにできることは?

先程ご説明したリスクは、できるだけ小さくすることができます。
まずは、コミュニケーションを取れるようにするためには、業務用のツールをフル活用しましょう。
例えば、グループ用のSNSやチャットツールでも、使いやすい物ならば何でも問題ありません。

中には、勤怠管理が可能なシステムのあるツールもありますから、全く連携が取れないということはなくなりますよね。
仕事中は定期的にツールをチェックしてもらうようにすると、相談もしやすいですし、情報が全く届かないということもないでしょう。
繋がろうと思えば、いくらでも手段はあるのです。

また、セキュリティに関しては、基本的なことですがウイルス対策ソフトを導入して、外部からの攻撃にしっかりと備えることが大切です。
当たり前のことかもしれませんが、疎かにしてしまうと大変ですよね。
また、社外での作業意識を持ってもらうためには、事前に研修等で仕事上使う機材や書類の管理について周知する機会を設けても良いかもしれません。
情報の取り扱いは、様々な職種で重視されていますし、大きな問題に発展してしまうことも珍しくないでしょう。

事前に意識づけをしておくと、作業時に注意を払ってくれますから、問題が発生する確率を小さくすることができますよね。
導入を検討する場合は、これらのリスクに対応できるかどうか、きちんと対応策を考えておいた方が良いでしょう。

まとめ

テレワークを希望している人は増加傾向にありますが、積極的に行っている企業はまだ多くありません。
自由な環境、ストレスフリーで仕事ができる反面、想定されるリスクは仕事上に大きな影響を与えるものばかりです。
それらは、個人の努力だけでは対応できないものもありますから、職場でサポートできる部分はしっかりとサポートしていきましょう。
今後は導入企業も増えてきますから、定着する日もそう遠くないですね。