サイバー保険のニーズが高まる背景は?

事故・災害リスク

みなさんの多くは、パソコンでインターネットを使っていますよね。
仕事においても、セキュリティソフトで対策を取っている人が、ほとんどではないでしょうか?
しかし近年は、有名な企業等で不正アクセスがあったという話題がつきません。
今回は、サイバー保険の概要と背景、メリット・デメリットについて解説します。

サイバー保険の概要とそのニーズの背景は?

みなさんは、保険の中でも損害賠償保険があることを知っているでしょうか?
日常生活で馴染みのある保険は、病気等の保障がほとんどですよね。
近年では、プライベート以外でも何かあった時を想定して、様々な保険が登場しているのです。
その中の1つが、サイバー保険になります。

これは、保険の名称にある通り、不正アクセス等で被害を受けてしまった時に活躍するのですが、本当に必要なのかどうか疑問に思う人もいますよね。
確かに、セキュリティ対策を個人や企業レベルでしっかりとしていれば、このような保険は意味がないかもしれません。

しかし、対策をしていても防ぐことが難しいこともあり得ますよね。
特に最近では、有名な企業のデータベースに不正アクセスをして、使用しているみなさんにも被害があったという事例が多数あるでしょう。
このような事態が起こってしまっても、企業全体でなく個人で対策をするだけで良いと言えるでしょうか?

また、不正アクセスは国内からだけでなく、外国からも起こりえます。
身を守る手段の一つとして、保険に加入することは重要なポイントになってきていると言えるでしょう。
このことは、個人レベルで注意喚起しているのではありません。
経済産業省でも、企業に起こり得るリスク対策として、サイバー保険への加入を勧めていますので、加入の必要性は高いと言えますよね。

データで管理をすることが一般的になっている現在だからこそ、重要だと言える保険になるでしょう。
個人情報を扱っている仕事は、数多くの職業に当てはまりますので、これから仕事をしていく上では必須になるかもしれません。

参考URL経済産業省
(https://www.meti.go.jp/policy/netsecurity/mng_guide.html)

サイバー保険を検討する際に知っておくべきこと~メリットとデメリット~

サイバー保険が気になった人は、もう少し詳しくその内容を知りたいですよね。
ここからは、保険に加入することで得られるメリットやデメリットをご紹介しましょう。

一番のメリットは、何かしらの被害があった際に、金銭的な補償が受けられることになります。
対象範囲の一例として、損害賠償だけでなく、調査にかかった費用や不正アクセスの影響で営業に支障が出た場合の補償金が受け取れるでしょう。
さらに、不正アクセスが原因で風評被害が出た場合にも対応してくれますので、現代的な問題にも対応してくれると言えますよね。
実際の損害以外にも、手厚い補償が受けられますので、経営継続時の不安を少なくしてくれるでしょう。

補償内容は、取り扱っている会社によって違いがありますので、どのような部分の補償を手厚く得たいのかによって、選ぶと良いかもしれません。

その一方でデメリットには、補償範囲外の事例がありますので、場合によっては保険の適用がなされない時もあります。
従って、加入前にどこまで補償がされるのか、代表的な事例でも構いませんので、確認しておく必要があるでしょう。

また、風評被害に対しての補償金の適用になりますが、実際の評判を回復するようなことは、保険ではできません。
インターネットに関わらず、間違いの情報であっても拡散してしまうと、その情報は広がってしまいます。
それを収集することは、保険ではできませんし、そのようなサービスは当然ですが設けられていませんよね。

保険ですべて解決するというわけではありませんので、あくまでも保障という形で捉えておきましょう。

まとめ

今回は、サイバー保険をご紹介しました。
この保険は、近年多発している、企業に対しての不正アクセス等によって生じた被害を補償してくれる物になります。
保険に加入したからといって、すべてが解決するわけではありませんが、被害に応じて補償金を受け取ることができます。
保険会社ごとに対象範囲には違いがありますので、自社にピッタリの内容を選ぶようにしましょう。