企業のリスクファイナンス手法として事業保険の活用を検討しよう

会社経営は常にリスクを取りながら行う必要があります。
しかし、そのバランスを万が一間違えてしまった時には取り返しのつかないような事態になること事があります。
そこで今回はそのような最悪の事態を想定し、リスクファイナンス手法の一つとしての事業保険の活用について解説させて頂きます。

リスクファイナンスとは?

最初にリスクファイナンスについて復習しましょう。
リスクファイナンスとは、会社を継続していくための財務面におけるリスク対策のことで、「リスクの保有」と「リスクの移転」の二つに分けられます。
言葉の通りで、リスクの保有は自社でそのリスクを保有する、つまり自社の資金でそのリスクに対応すると言う事で、リスクの移転とは第3者にリスクを移転する事で事業保険や地震保険はコレに含まれます。

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事業保険とは?

次に事業保険について解説させていただきます。
事業保険とは、法人保険とも言われ、会社を守ることはもちろん、法人税の節税であったり、福利厚生として活用する事が可能です。
今回はこの中でも「会社を守る」と言う点に注目していきましょう。
会社が危機になると言うとどんな状況を考えるでしょうか?
よくある例としては、経営者に万が一のことが起こり、社内の混乱が起き、銀行や取引先からの信用が落ちてしまうことです。
それにより融資や取引が止まってしまい、経営の危機に陥る場合です。
そのような状況になれば、給与もまともに払えなくなり、まさに悪循環に入って行ってしまいます。
他にも、会社経営を行っていると、手元の現金がなくなってしまう状況があるものです。天災や事故などがコレに当てはまります。
どちらも現金が急遽必要なケースですが、この時に死亡保険金が受け取れたり、日頃から緊急用予備資金が確保できていればそんなに安心なことはありません。
このような経営の危機に事業保険は大きな存在感を発揮します。
もし、事業保険を活用していれば、日頃から保険会社に保険料としてお金をプールしているようなものですから、必要な時に1週間もあれば現金を手に入れることができます。

このように事業保険はリスクファイナンス手法としては、非常に優れていると言えます。今回は触れませんでしたが、他にも損金扱いにできることから法人税の節税に役立ったり、福利厚生の一つとしてその家族の生活保障なども保険の対象となりますから、あらゆる面で活躍するでしょう。
是非この機会にリスクファイナンス手法の一つとして事業保険をご検討いただければ幸いです。