企業の人事労務に関するリスクをもたらす「ハラスメント」という問題があります。
例えばハラスメントにより及ぼすリスクとしてコンプライアンスリスクの問題がありますが、これは男女雇用機会均等法などの法令違反に問われる可能性もあるため、セクハラについて会社が取るべき措置が義務付けられています。
他にも民法上の不法行為や債務不履行という部分で責任を問われるケース、安全配慮義務違反などを問われるケースなどもけっして少なくありません。


メンタルヘルスリスクの問題も!
ハラスメントの被害に遭った人が、メンタルヘルス障害を起こすリスクがメンタルリスクですが、近年この傾向が強くなっています。
ハラスメントで精神的なダメージを被った場合、企業はその損害に対する賠償を行う必要が出てくるでしょう。最近の判例でも、パワハラが原因でうつ病を発病させ、自殺の原因となったとして労災認定されたケースが相次いでいます。
また、ハラスメントが生じた職場では就業環境が悪化してしまうので、人材流出や生産性低下などが起こる可能性も否定できません。
ハラスメントの種類
ハラスメントとは相手に迷惑をかけることや不快な思いにさせられる行為を指していますが、大きく分類すると6つの種類に分けることができます。

・セクシュアルハラスメント
性的な意味を持つ言動を繰り返し、それに対する反応次第で仕事に一定の不利益を与えることや就業環境を著しく悪化させる行為を指します

パワーハラスメント
職権など利用し本来の業務を超える範囲で、継続的な人格や尊厳に対する侵害にあたる言動を行うことを指します。

・モラルハラスメント
言葉や態度、身振りや文書といった方法で不当な行為を繰り返し、尊厳や心身を傷つける行為を指します。

・アルコールハラスメント
飲酒の強要や意図的な酔いつぶし行為、または飲めない人に対する配慮を欠く行為、酒に酔った上での迷惑行為などが例として挙げられます。

・ジェンダーハラスメント
能力や特性を無視した社会的な性差によるハラスメントを指します。

・アカデミックハラスメント
上記で述べたハラスメント行為が学校内で行われた場合を指します。
ハラスメントが起こる原因は?
このようなハラスメントはコミュニケーション不足、過重労働による心身への負荷、雇用不安といった社会情勢の不安定さが背景に存在しています。
このような背景が働く従業員に強いストレスになってのしかかり、精神疾患となってあらわれるケース、さらには他者に対するハラスメントという形で攻撃を行うケースとなってあらわれます。
ハラスメント防止に向けて企業が取り組みことは?
職場でハラスメントがあってはならない方針を明確化し、管理者や監督者などを含む労働者に対して周知と啓発を行うことが必要です。
また、ハラスメントや苦情を受け付ける相談窓口を開設し、担当者がその内容や状況に応じて適切な対応ができるように整備しましょう。
ハラスメントの事実があった場合には、その確認を行い行為者と被害者に対する措置を適正に実施することが必要です。
ハラスメントの温床にしないためにも
相談者と行為者双方のプライバシーを保護するための必要な措置が必要になるでしょう。相談を行ったことや、事実関係確認のために協力したことなどが理由で不利益な取扱いを行うことを禁止するなど、基本的な体制を整備することが重要です。
ハラスメントの温床となる職場にならないように、従業員同士が仲間意識を持ち、過重労働や働き過ぎを規制するなどに対する取り組みを考えていくことも大切です。

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