ソーシャルメディアによる会社のリスクは?

インターネットやスマートフォンが普及した事により、日常生活にソーシャルメディアは浸透し続けています。
ソーシャルメディアとは誰でも参加できる情報発信ツールを指しますが、一般的な解釈としてはSNSやブログ、カスタマーレビューや電子掲示板など、個人が情報を発信してコミュニケーションや会話ができるツールだと言えるでしょう。
ソーシャルメディアを大きなビジネスチャンスを引き寄せる強力なツールとして使う事もできるでしょうが、その半面で大きなリスクも抱えている事を理解しておく必要があります。


ソーシャルメディアとは?
自分の趣味や私生活を公開して、ネットワークにより繋がりを持つソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)や、ブログ、動画共有サイトなど、ソーシャルメディアを利用する人は年々増加しています。
スマートフォンを使用する様になった事で、誰でも簡単に情報発信が可能となった事が普及の要因ですが、注意したいのは特定する人のみに送信したつもりが、転送やシェアという方法によりマスメディアにも匹敵する拡散力を持つということです。
絶大な発信力や拡散力が、個人や中小企業には武器とも、もろ刃の剣ともなるため、代表的な事故として「炎上」が挙げられます。

・炎上とはネット上のどの様な事故?
炎上とは発信された記事に対して反応した人たちが集中的にコメントを寄せることで、コメントがコメントを呼び起こします。発信者や発信内容に対する批判が集中して起きることがほとんどで、対象になった人や企業はネット上で社会的な制裁を受けてしまいます。
ソーシャルメディア利用のリスクを認識しておくことが必要
ソーシャルメディアを利用することで事故を恐れ、利用しなければ
をするかもしれません。また、企業が利用しなくても従業員が個人的に投稿した内容で個人情報や機密情報流出して問題になるケースもあります。
そのためソーシャルメディアを通じるリスクを理解しておく必要がありますが、挙げられるリスクとして、発信内容から企業の信用や評判が落ちるリスク、そして発信するつもりがなかった情報が発信されてしまうリスクがあります。
情報を発信する人は、企業、従業員、その他一般人など色々なケースが考えられるでしょう。

・不適切な発言による非難
企業の公式アカウントを通じたコメントが不適切な場合や、従業員個人のアカウントから発信された発言が不用意な場合、そして一般人が企業に対する不満を発信した事がきっかけで企業非難に繋がる場合など、色々なケースがあります。
ソーシャルメディアリスクへの対応策
ソーシャルメディアリスクは保険でリスク移転はできず、従業員個人に規制をかける事も困難です。そのためできるだけリスクを回避するために社内ルールを策定し、従業員に対する教育を強化する事が必要だと言えるでしょう。
教育段階でソーシャルメディアの特徴や機能についても十分理解させる事が必要です。仮に不適切な発言が合った場合、投稿を削除できたとしても既にコピーされていれば取り戻せません。
仮に従業員が匿名で投稿した内容だったとしても、その内容から推測される情報や手段で個人が特定できれば、投稿した人に対して損害賠償請求されるという可能性についても説明しておく必要があります。
また、従業員の不用意な発信を牽制するためにログ監視や内部監査なども場合によっては必要です。ただし従業員個人や第三者の投稿を補足する事はできませんし、Webモニタリングを行う際には従業員のプライバシーに配慮しながら行う必要もあるでしょう。