契約を解除する方法とは?

法務リスク

契約を解除するということは、基本的に避けた方が良いことですよね。
しかし、事情によっては解除すべき場合もあり得るでしょう。
そんな時、私たちはどのような対応をするべきなのでしょうか?
また、全ての事例において同じような対応で大丈夫なのでしょうか?
難しい法律上の疑問に、お答えしたいと思います。

パターン①~自動更新の有無で対応が変わる~

ここでは、自動更新をポイントとして、2通りの内容を見ていきます。
契約が自動更新になる場合としては、インターネットやWEB媒体の契約更新が挙げられるでしょう。
これらの内容はみなさんの中にも、利用している人がいますよね。

・自動更新になっている場合
・自動更新になっていない場合

更新があることによる両者の違いを踏まえながら、読んでいってみて下さい!

・自動更新になっている場合

自動更新になっている場合は、基本的に契約がずっと続く状態になります。
そのため、辞めたいと思った時点で申し出ないと、そのまま契約が続きますよね。
さらに、利用実態がある場合は支払いが求められると思って下さい。

この場合の解除は、契約者であるみなさん自身が連絡することで実現できますから、みなさんの意思次第だと言ってもいいでしょう。
そのため、みなさんからの申し出のタイミングが決まっているのか、事前に確認しておく必要があります。

・自動更新になっていない場合

一方で、自動更新になっていない場合は、契約を結んだ段階で事前に契約期間が決まっていることがほとんどです。
そのため、契約期間を過ぎた時点で、契約は終わりということになるのです。
もしかすると、みなさんの中にもいつの間にか契約が終わっているサービスというのがあるかもしれません。

そのような場合は、今回の契約タイプになっている可能性があるでしょう。
反対に、契約をまた続けたいという時は、改めて契約することが求められますから、契約する旨を伝えなければいけません。
自ら申し出るのは、両者とも共通している部分でしょう。

次は、契約期間中に何らかの事情から解除したいというパターンになります。
途中で解除を申し出る場合は、以下の2パターンが挙げられます。

・契約違反が見られた場合
・紹介したい以外のその他の事情で解除したい場合

契約違反が原因となる場合は、複雑そうなイメージがありますよね。
どのような感じになるのか、見ていきましょう。

・契約違反が見られた場合

今回の事例の場合は、契約自体に対して問題があることがほとんどですよね。
そのため、解除するにしても、双方の承諾があるかどうか、または重大な事由が契約者の一方にあるかが求められるでしょう。

具体的なケースは、例えば、商品代金の未払いだったり、商品の未納だったりすることが挙げられます。
これらは、私たちから見ても深刻なケースであることが伺えますよね。
このように、重大な原因になる要素がなければ、簡単には解除できないことを覚えておいて下さい。

・紹介した以外のその他の事情で解除したい場合

最後にご説明するのは、契約違反のような大掛かりな事情でなくても、当初と事情が変わって解除したい場合になります。
例えば、対象商品を使ってみたけど、納得いかず、契約を辞めようと思った場合が当てはまるでしょう。
利用するサービスや内容によっては、後からやっぱり違うと思うこともありますよね。

このような場合は、双方の合意があれば解除できますので、絶対に解除できないというわけではありませんからご安心下さい。
ほとんどの場合、きちんと申し出ればしかるべき対応がされますので、トラブルに発展することは少ないと思っていいでしょう。

複数のパターンを見てきましたが、一言で契約の解除と言っても、契約形態や解除したい理由はバラバラです。
解除する際に必要な行動が、違うことが理解できますよね。
自分の置かれている状況が何かを把握してから、適切な行動に移るようにしましょう。

まとめ

どの状況下でも、みなさんに求められる対応は同じではありません。
基本的には、契約時の内容を基に対応が求められますので、勝手な対応をしてしまうとトラブルになり兼ねませんよね。
だからこそ、私たちはよく、契約書を無くさないように、しっかりと説明を聞くようにと言われているのです。
どのケースにおいても、簡単に手続きが終わるわけではありませんから、手続き面の労力はセットで考えるようにしましょう。