管理職になりたくない社員が増加している事、知っていますか?

会社を潤滑に運営するために組織図は必要不可欠です。
つい最近までこの組織図の中で上に行く、つまり出世する事は働く上での一番の目的と思っている方が多かったように思います。
しかし、最近では出世意欲ない社員が増えている事を知っていますか?
今回はなぜそのような社員が増えているかを解説させていただきます。

最近の若者は・・・は禁句

もし、この記事を読んで初めて出世意欲のない社員が増えているという事実を知った方は、「これだからゆとり世代は・・・」「根性がない。俺が若い頃は・・・」と言いがちです。
しかし、これは価値観の押し付けの何物でもありません。
彼らが育った環境は昔と大きく異なるのです。
おそらく現在管理職や経営に携わる方の多くは、高度経済成長などの時代に生まれた方でしょう。
つまり、まだまだ物が不足し、日本経済もまだまだ成長期でアメリカなどの大国に追いつけ追い越せでやっていた頃です。
この頃は自分の成長とともに会社が大きくなるイメージを具体的に持つコトができたことから、自ずと出世という道がスタンダードになってきたと考えられます。
しかし、現在30歳以下の世代というのは、すでにものが飽和した成熟社会で生まれ、日本経済の低迷とともに大人になってきております。
成熟した社会では、各個人個人でニーズが分かれるものです。
もちろん出世欲の強い人もいれば、とにかく今ぐらいの収入があれば良いという方もいるでしょうし、会社に属したくないという考え方もあります。
人は生まれ育った環境が価値観を形成しますから、
この辺りを踏まえた上で彼らと接するコトが必要です。

多様性を認めるコトが重要

ここまでお読みいただき、「価値観が違っても管理職にはなってもらわないと困る」という風に考える方が多いでしょう。
もちろん会社運営を行う上では、これは必要なコトです。
重要な事は、先ほどから触れているような価値観の多様性を認め、さらにはそのような人にとって魅力的に映る管理職にしなければなりません。
おそらく彼らの管理職のイメージは、目の前の数字に追われつつ、組織の中でも板挟みにある悪いイメージなのです。
いかにこのイメージとは違う価値を管理職に見つけさせるコトができるかが重要です。
これは、組織マネジメントや人材育成など含まれるコンテンツであるため、経営者が積極的に指揮を取りながら、対応して行く以外方法はないのです。

今後もますますこの多様性は広がるでしょう。
そんな中でも会社を大きくするためには、上述したような対応をいち早く行うかそもそもの企業システムの根幹から変更するなどの対応が必要になるでしょう。