企業がコスト削減で気をつけるポイント

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みなさんの企業では、コスト削減に力を入れていますか?
経営者の中には、経営状態との兼ね合いから、徹底して行っている職場もありますよね。
ですが、コスト削減の本当の意味を理解した上での行動なのでしょうか?
今回は、企業全体でコスト削減に取り組む際に、気をつけるべきポイントをご紹介します。

「コスト削減」の本来の意味とは?

コスト削減という話題は、主に企業の経営状態があまり良くない時に聞く話題だと思っていませんか?
実は、経営状況に関わらず、重要視されている考え方なのです。
ここで少し、企業活動の基本をおさらいしてみましょう。

企業活動は、基本的に利益を上げることを目的として行われます。
一番分かりやすいのは、人気商品を作成、販売し、たくさんの利益が得られる状態になりますよね。
ところで、一般の方は利益と聞くと、とても売り上げが良かった状態を思い浮かべるでしょう。

しかし、利益は売上そのままで考えてはいけません。
全体の売上から、その商品の販売に至るまでにかかったコストを差し引いた物が、企業の「利益」になるのです。
そのため、どんなに売上が好調でも、それにかかるコストが膨大であれば、企業の利益は少なくなってしまうと考えて下さい。
このことは、できる限りコストを削減するといった考えに繋がってくるのです。

コスト削減は、企業利益をアップさせるために行う。
このことは、経営にとって基本となる知識になるでしょう。
この考え方は、従業員にも浸透、理解してもらっているでしょうか?
経営者の思考法を理解してもらうことで、今後のコスト削減の取り組みがスムーズに行えるかが分かれてきます。

コスト削減を実行するなら知っておくべきこと

ところで、コスト削減は良いことだと考えている人は多いですよね。
そのため、経営者が率先して社内に通知を出すと良いと思っている人は多いでしょう。
ですが、良い行動だからこそ、経営者は注意しなければなりません。

コスト削減は、経営者一人が行動したことで実現できるわけでなく、社内全体の協力が必要です。
一部の社員や部署だけに押し付けるような形があってしまっては、従業員からの反感や不信感を招いてしまう恐れがあります。
ですので、実行する前には社内全体で理解してもらった上で行動できるように、手順を踏んでいく必要があるでしょう。

また、もう一つ注意すべきことは、外注の考え方です。
企業によっては、業務の効率化を目指す意味で、外部委託を利用していることがありますよね。
もしかすると、みなさんの中には外部委託する分を自前で解決できれば、依頼費用はかからないと思う人がいるかもしれません。
ですが、コストカットに繋がる事例もありますので、外部委託はコスト増だと一概には言えないでしょう。

上記2つの注意点は、良かれと思ってやったことだと思いますよね。
しかし、従業員の捉え方によっては、かえって業務効率が落ちてしまったり、コストがかかってしまったりすることにもなり兼ねません。
人によって、必要な作業やお金の考え方は違います。
この考え方をすり合わせることが、コスト削減の成功が実現できる近道になるでしょう。

特に、これからの時代は新しい働き方にシフトチェンジしていかなければなりません。
その時に、必ず削減できる項目なのか、必要な項目なのか、悩む部分も出てくるでしょう。
一見するとコストがかからないやり方でも、企業によっては合わないこともあり得ますよね。
コスト削減は、今までの企業のあり方を見直す、よいきっかけになるでしょう。

まとめ

企業全体でコスト削減に取り組む場合、想定される費用を減額することに重きが置かれがちです。
ですが、費用面をカットしたことで、業務に支障が出てしまっては本末転倒ですよね。
利益を出すためには必要なコストもありますから、見極めが大切になりますし、従業員の理解も求められるでしょう。
コロナの影響がきっかけで見直しを行っている企業は多いですから、正しい知識をもって検討するようにして下さい。