企業戦略の1つとして、アライアンスという方法がありますよね。
ただ、どのような部分で同盟関係になるのかは、企業によって違いがありますから、想定されるリスクやその対処法について、考えなければなりません。
今回は、アライアンスという企業の戦略的手法について、迫りたいと思います。
どの部門での提携になるのか?
アライアンスと言っても、企業内のどの部門、部分での提携になるのかによって、分類が分かれます。
そのため、企業内で強化したい部分、部門によって、どのような関係性ができるのかは変わってくるでしょう。
その分類は、生産・販売・技術面における3つに分けられます。
これらの部分は、企業が利益を上げるために重要な個所になりますよね。
生産に関しては、自社での生産が追い付かない場合に、他企業に生産を協力してもらう内容になりますから、商品生産の面での協力関係になるでしょう。
よく、一時的な商品不足の際に行われる形態になり、意外と行っている企業は多いかもしれません。
販売に関しては、知名度や市場の拡大を目的とした場合に行われ、企業にはそれぞれ独自の販売ルートが設けられていることがありますよね。
そのルートを利用することで、より利益の促進を図ることを目的としているでしょう。
技術面に関しては、他企業同士での交流により、新たな技術を吸収し新しいアイディアに発展する、人材の確保に繋がる可能性が上がります。
つまり、自社企業の風土的な流れから、脱却を図れる可能性が考えられますよね。
その結果、アライアンス関係にある企業同士、プラスの相乗効果を繋げられることができるかもしれません。
このように、提携をすると言っても、どの部門で行うのかによって、協力関係になる形が違ってきますよね。
いずれも、自社にはない考え方や販売ルートの開拓に繋がりますから、新しい発見や可能性を生み出すことになるでしょう。
これらは、それぞれ企業のメリットになりますよね。
想定リスクに対する対処法とは?
様々な面で協力関係が可能になるアライアンスですが、同時にリスクも存在します。
想定されるリスクとしては、自社技術と顧客等の個人情報の流出リスクになり、どちらも企業にとっては致命的なリスクになるでしょう。
特に、自社技術に関しては、長い年月をかけて培っていたものが他者に容易に渡ってしまうとなると、やるせない部分もありますよね。
それらのリスクを回避するためには、業務関係の契約書を必ず作成し、締結させることをオススメします。
例えば、個人情報流出への対策ならば、業務提携に関する契約書に明記しておく、技術面に関しても機密保持の内容を確認することが挙げられるでしょう。
契約書を通しての確認ならば、きちんと確認する時間を設けられますし、いざという時の証明になりますよね。
単純に口頭で確認して、どの程度の意識を持っているのかを確認するだけでは、足りない時もあります。
ですので、簡単な形でも構いませんから、契約書の類を設けておくと、リスク回避に大いに役立つでしょう。
企業同士の調和を保つためには、重要なポイントになりますよね。
確かに、売り上げアップ等のメリットがあることは大切なのですが、良好な関係があってこそのアライアンスになります。
そのため、利益面、企業同士の関係性においても良好であった方が、運営がしやすいですよね。
多少の手間がかかったとしても、確実にリスク回避ができるのであれば、きちんと契約書を設けておくに越したことはありません。
提携時の初期段階で、双方の企業が納得できる形が構成できると、今後の見通しも明るいでしょう。
参考URLカオナビ
(https://www.kaonavi.jp/dictionary/alliance/)
まとめ
基本的にアライアンスは、協力している企業双方とってメリットを生じさせるための戦略になります。
ですので、想定リスクが発生してしまうとなると、今までの良好な関係性にも響きかねません。
回避するためには、初期段階でリスク回避のための手を打っておくことが大切になるでしょう。
対策をしっかりとしておけば、自社だけでは難しい戦略の拡大に繋がる可能性も上がりますから、リスク回避には力を入れて下さい。