最近、参政党の神谷宗幣さんの演説が注目を集めています。
国民を目覚めさせるということをコンセプトとして、かなり過激な内容にも踏み込んで話しているのですが、具体的にはどんな内容なのでしょうか?
実際の街頭演説の内容について、要点をまとめて紹介していきます。
神谷さんの思いの根本
神谷宗幣さんは、かつて自民党に所属していて、衆議院の選挙に出馬していました。
2012年の頃のことで東大阪を選挙区としていて、その際は安倍晋三さんや小泉進次郎さんなどが応援演説に駆け付けていたそうです。
そんな神谷さんが20歳の頃に海外に行った時、中国人や韓国人に「君は、日本人として日本をどうしていきたい?」と聞かれたのですが、何も答えられなかったそうです。
そして、苦し紛れに「君たちは考えているのか?」と聞くと、彼等は1人で1時間以上も語り続けたそうです。
彼等は自分たちの国の歴史を良く知っていて、その歴史について話します。
そして、今の世界情勢と自分たちの国の情勢について語ります。
その上で、今後自分たちの国をどうしていきたいのか、しっかりと自分の考えを持って語っていたそうです。
その当時、日本は中国や韓国よりも圧倒的に経済力で上回っていました。
そんな日本を凄い、うらやましいと言ってライバル視をしていて、日本よりも経済力の強い国を作っていくとも言っていたのです。
そして、そのためには自分たちが何をするべきか、ということを切々と語っていました。
彼等が知りたかったのは、世界、アジアでナンバーワンの日本が一体何を考えているのか、ということです。
しかし、神谷さんはそれに対して答えを持っていなかったため、逃げてしまったそうです。
そういった考え方を持つ人と出会って、神谷さんは素直にすごいと思ったのですが、それと同時に焦りも芽生えてきたのです。
なぜかというと、このままではいずれ日本は、韓国や中国に抜かれてしまうのではないか、と思えたからです。
その違いは、若者の考え方です。
韓国や中国では、若者が自分たちの国の未来を考えているように感じました。
しかし、自分を含めて日本の若者は、自分のことしか考えていないと思えたからです。
どちらが発展するかといえば、やはり前者でしょう。
そして神谷さんは、語学留学のため大学を1年間休学していたのですが、たとえ英語が話せたとしても中身がなければ意味がないと思ったのです。
そのため、バックパックを背負って18か国を旅しました。
その中で、貧困にあえぐ地域も見て、治安が悪いところも通りました。
差別も受け、教育を満足に受けられない子供たちも見ました。
そうして、世界の様子を肌で感じ、日本に生まれたことにあらためて感謝したのです。
それまで、感謝するようなことはありませんでした。
そして、日本に戻ってそのことを友達に話したのですが、変な宗教に入ったと言われてしまいます。
日本では、国力が落ちたこともあって日本に生まれたことを不幸に思う人も増えています。
そのせいで、日本に感謝するという気持ちがなくなっていたのです。
そうして、先輩に相談したところ、政治家になることを勧められました。
父親が借金を残して逃げたため、その後始末があったため6年たった29歳の時にやっと吹田市の議員として政治家になることができたのです。
政治の世界で望むもの
社会は、自分1人で作るものではありません。
みんなで協力して作るものだということを実感しているのですが、それを政治家になっていったらバッシングを受けてしまうのです。
かつては橋下徹氏が大阪府知事になったときはやってくれると期待したものの、全然そんなことはありませんでした。
そして、安倍晋三さんに誘われて自民党に入ったものの、今回話しているようなことは言わないよう注意され、創価学会への配慮や資金を用意することばかりを言われたことで、帯状疱疹が出るほどのストレスを感じて自民党をやめたのです。
それを周囲からはもったいないと言われたのですが、神谷さんが鳴りたかったのは国会議員ではありません。
日本の若者の意識を変えるために、政治の世界へと入ったのです。
そのため、一度は政治家を辞めて会社を興し、YouTubeで動画を作成して配信していたのですが、そのうちの7割ほどは日本の歴史に関するものでした。
そして、日本を変えてくれるような政治家がいればバックアップしようと思っていたのですが、そういった人はいなかったため、悩んだ結果参政党を立ち上げて政治家に戻ったのです。
自民党に弓を引くようなことはやめておけ、と多くの人に言われ、どうせなら自民党とは仲よくしたほうがいいと言われたのですが、自民党とは考え方が異なります。
それはできないと、賛同してくれる人を集めて2020年に参政党を立ち上げたのです。
多くの誹謗中傷を受けているものの、そのほとんどは嘘です。
国民の権利を奪おうとか、だまそうとかは1ミリも考えていないのです。
保守だから戦争をするのではという不安を抱かれることもありますが、それもありません。
相手は、大きな国際金融資本であり、グローバル全体主義です。
これとは、世界各国で戦っている人がいます。
トランプ大統領を支持している人も、これと戦っていたのです。
世界各国で、戦うために立ち上がり始めているのですが、日本にはそのためのプラットフォームがありませんでした。
そのために、参政党を立ち上げたのです。
これからやっていくことは、国民に情報を提供することです。
マスコミが隠していることも、きちんと調べたうえで提供します。
そして、みんなで憲法から作り直すつもりです。
政府が信用できないことは、国民が憂いている点です。
ちゃんと納得できるようなことをやってくれているなら、こうして集まる必要もありません。
そして、参政党が誹謗中傷を受けながら演説する必要もないのです。
政権与党に臨むのは、日本をちゃんと運営することです。
自分で言いにくいことは、我々が代わりに行ってあげます。
それをするとメディアにたたかれてしまうでしょうが、メディアがたたくということはそれだけ言われてまずいことだということです。
選挙で勝って議席を取るということは、目的ではなく第一歩にすぎません。
大事なのは、国民との間に信頼関係を築いて、何を成し遂げるのかということです。
国民が、今の日本はおかしい、日本をよくしたいという気持ちの受け皿を作っているのです。
そのためには、国民1人1人がこのプラットフォームを使って、自分で動いていく必要があります。
国民の皆さんが目覚めて、立ち上がり、後に続いてほしいと思って、ここに立っているのです。
そういう思いなので、細かい政策に対して文句をつけるのではなく、もっと大きな問題に目を向けて解決のために動き出しましょう。
そのために、自分たちはここに立っているのです。
自分たちには、甘い言葉で誘惑されることもあるでしょう。
しかし、勇気を見せて拒否し、国民を守るようにしていけばそれは若者、子供たちに伝わっていくでしょう。
日本のために政治を行うという人であれば、参政党はいくらでもバックアップしていきます。
子供たちに守るための背中を見せることが、望みです。
まとめ
参政党は、2020年に発足したばかりの新しい政党です。
しかし、その事務局長である神谷宗幣さんは、今までの政治家にはない確固たる思いを抱えているのです。
日本をよくしたいという思いは、多くの国民に伝わるでしょう。
また、自分たちが一番にならなくてもいい、思いを同じくする人をバックアップしたいという気持ちも、よく伝わってきます。
この街頭演説を聞いた人は、目が覚める思いを味わうのではないでしょうか。