VUCA時代を企業はどう対応をしていくのか?

現在は、VUCAという言葉が世界中で広まりつつあり、経営者はその対応を求められています。
これがどのような意味なのか、ご存知でしょうか?
また、対応するために企業はどのようなことをするべきでしょうか?
ここでは、VUCAの内容とその対応策について考えてみましょう。

VUCAとは?

近年、経営について考える中でVUCAという言葉を耳にするようになりました。
元々は、アメリカで誕生した軍事用語だったといわれていますが、どのような意味で使われるのでしょうか?

VUCAは、そもそも単語ではありません。
とある4つの言葉の頭文字をつなぎ合わせたものです。
その単語とは、「Volatility」「Uncertainty」「Complexity」「Ambiguity」の4つです。

これらは、それぞれ変動性、不確実性、複雑性、曖昧性という意味で使われています。
現在の社会のありようが変化の激しいものであり、予測することが難しいという意味でこれら4つを総称しVUCAと呼ぶようになりました。

ビジネスにおいては、企業を取り巻いている市場の環境は変化が激しく、予測にも確実性がなく、様々な要因が複雑に絡み合っていて、曖昧で混とんとした様相を呈していることから、この言葉が使われるようになりました。

実際に、ビジネスの世界を見てみると、昔とは大きく変化していることがわかるでしょう。
かつてインターネットが普及して情報技術が急激に発展した時には、今後の社会はこれまでとは別物になる、とも言われていました。
しかし、最近の社会を見るとその変化のスピードはさらに大きくなっています。

かつての社会では、その変化が緩やかだったことから新しい技術が誕生した際には、緩やかに社会へと浸透し、そして徐々に進化していきました。
しかし、現在では多くの技術が誕生とともに浸透し、そして短期間で成熟して新しい技術へと移り変わっていきます。

それは例えば、タイプライターとワープロ、パソコンの進化の違いのようなものです。
タイプライターは、誕生してから200年以上もかけて徐々に進化してきました。
ワープロは、実用化されてから約20年間、大きな変化はそれほど多くはないものの、持ち歩きが可能なサイズへの変更やカラー液晶の搭載など、いくつかの進化を遂げながらもビジネスを中心に普及していきました。

パソコンの変化については、これらの比ではありません。
1年も経たないうちに全く新しい技術が発表され、5年も経てばほぼ別物といっていいくらいに進化してしまいます。
それは、OSが更新されるたびに操作への戸惑いが生じることからもわかるでしょう。

このことは、IT業界全体にもいえることです。
スマートフォンも、発売からわずか数年で時代遅れとなってしまい、いかに優れたハードを作り出したとしても翌年にはその人気がどうなっているかがわかりません。
ソフト面でも、主流となるSNSが変化していく様を見るとその変化の大きさがわかるでしょう。

デジタルの分野でその変化が著しいからといって、それが他の分野に関係ないわけがありません。
今のビジネスは、全体的にVUCAと呼ぶにふさわしい状態へと変化しているのです。

変化が著しく、先を見通すことが難しい現在の社会。
その中で、企業はどう対応していくべきなのでしょうか?

現代で成功するために必要なもの

変化が著しい現代では、企業に求められるものもこれまでとは異なってきます。
企業に必要とされるのは、どのような要件となるのでしょうか?

まず、今後どのように変化していくのかという正確な予測が困難であるとはいえ、企業の未来に対して無策でいるわけにはいきません。
今後必要となるのは、どのようなことがあっても自分の判断を信じ、自分が信じた未来へと企業を導いていくという確固たる意志です。

そのやり方として、まずゴール地点を見据えてそのための方法について逆算して考えていきます。
もしも途中で想定とは異なる事態になった場合も、ゴールが決まっているのですから道筋を多少変更するだけで対応が可能となるでしょう。
たとえ回り道をしてでも、ゴールを目指すという姿勢が重要になります。

そのためには、立ち止まっている暇はありません。
常に動きながら考えて、トライ&エラーを繰り返しながら、必要があればすぐに軌道を修正する、という姿勢が重要になります。

もちろん、その際はただ適当にチャレンジしてみるわけにはいきません。
事前に検討して、十分な勝算があることを判断してから行わなければ、時間とコストを無駄に消費していくこととなるでしょう。
そして失敗したとしても、立ち止まることなく次のチャレンジを始める、という姿勢が重要になります。

また、どのように人気があるものでも、すぐに廃れてしまいがちな現在には、何か一つに頼りきりとなる事業内容では不安が残ります。
そこで、その一つが廃れた時にすぐ対応できるよう、複数の商売ネタを持ち合わせておくことが必要となるでしょう。

ただし、まったく関係ないことに手を出してしまうと新たにコストが発生してしまうため、現在の主流となるルートに対して傍流となるルートを新たに見つける、といった方法のほうがいいでしょう。

例えば、自動車部品のメーカーが介護事業を始めるとなると、1からのスタートとなります。
しかし、同じ部品を使って違う使い方をする、もしくはその部品を加工する技術で他の部品を加工するという方法なら、新たに用意するものは少なくなるでしょう。

未来が見えない中で、自分が主導権を握って未来を切り開いていく、という方法もあります。
誰かのルールに従おうとするから手さぐりになってしまうのであって、自分がルールを決めるのなら未来のビジョンも決めやすいでしょう。

Macをはじめ、独自規格のiPodやiPhone、iTunesを広めてきたApple社がその典型です。
その分野はGoogleも素早く追随したため、現在はしのぎを削っている状態ですが、その2強となっていることは否めないでしょう。

そして、自分が現状で成功していたとしても、それに安心してしまわないことも大切です。
今後、どのように変化していくのかがわからない以上、今の成功は未来の安泰を保証するものではありません。

今のままでいいのかを常に考えるようにして、時には自己否定もしつつ新しい道を常に探していく必要があるでしょう。
その例は、スマートフォンのメーカーなどを見ていればわかると思います。

航空会社なども、これまではそれほどライバルがいなくてすみ分けもできていたことから安心していることが多かったのですが、最近では格安航空会社が次々と誕生したことでその安心感が薄まりつつあります。

どの業界も、いつ強力な新興勢力が誕生するとも限らないので、常に備えておく必要があるでしょう。
今後のビジネス社会においては、このような心構えでいなければこの時代を生き抜いていくことは難しくなるでしょう。

新しい技術については、すぐにでも取り入れることができるようにアンテナを張りつつ、現状に留まらないよう前を向いて企業を発展させていきましょう。

まとめ

現在、変動が大きく先行きが不透明な社会のことをVUCAと呼んでいます。
今後、企業がその中で発展していき、生き残っていくためには、これまでと同様の経営方針では難しいことが多いでしょう。
今後は、現在が安泰だからと安心せずに、新しい道を模索したり今ある技術をさらに発展させたりする工夫が必要となります。
そして、新技術が登場した際にはその評価を待つのではなく、自分が確かめるという気持ちが大切になってくるでしょう。

 

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