黒字倒産リスクを避ける資金繰り

事故・災害リスク

倒産という状態は、経営が悪化してから発生するものではありません。
一見すると良好な経営状態であっても、手遅れになってしまう可能性があるのです。
黒字倒産リスクを避けるためには、資金繰りがポイントです。
今回は、資金繰りのどういった点に着目して対策を取っていくべきか、解説しましょう。

資金繰りで重視したいポイントとは?

黒字倒産を避けるためには、資金繰りの以下のポイントに注目しましょう。

①運転資金の状況や管理をしっかりと行う
②売掛金は早めに回収できるようにする
③在庫管理を徹底し、不良在庫を少なくする

この中でも、①や②に関しては、コロナ禍の状況による経営で特に注意喚起された部分になりますよね。
現状ではまだ耐えられる経営状態であっても、明日も同じだとは限りません。
売掛金の回収は、自社の借入や資金繰りの根本になってきますので、できる限りの対応をすることが望ましいでしょう。

一方で、③の在庫管理に関しては、在庫があっても良いと思ってしまいますよね。
なぜ、不良在庫を少なくする必要があるのかというと、在庫があることで新しい商品の置く場所がなくなり、入荷ができなくなってしまうからです。
これでは、商品の入れ替え速度が落ちてしまいますよね。
お金の流れが問題なく動くには、商品の流動が不可欠です。

この3つのポイントは、一つでも欠けてはいけません。
よく、「キャッシュフローに注目する」と言われていますが、そもそもの動きはこれらから始まっているのです。
それを踏まえた上で、経営指標等を見ていく必要が出てくるでしょう。

黒字倒産リスクと赤字倒産における資金繰りの違いとは?

黒字倒産リスクの回避は、キャッシュフローに注目し、収支のバランスをとっていくことになります。
バランスを取るというのは難しいことですが、これが経営を存続できるかに関わってくることは誰でも理解できるでしょう。
一方で、赤字経営であっても中々倒産しないような会社もありますよね。
このような会社は、どのような実態で成り立っているのでしょうか?

赤字経営の会社の場合は、赤字であっても経営上は収支のバランスが取れているのです。
確かに、経理上の評価は赤字です。
しかし、会社が存続していく上で最低限の資金繰りはできていますから、倒産という状態になっていないと考えて下さい。
考え方はちょっと違いますが、資金繰り面ではしかるべき方法が取られていることになるでしょう。

ここでみなさんに改めて学んで欲しいのは、経理上の黒字をそのまま鵜呑みにしてはいけないということです。
その数字だけを見ていては、経営が上手くいかないということが分かりますよね。
数字だけが正しいのであれば、赤字経営は成立していないことになってしまうでしょう。
現金がいくら手元にあるのか、それが経営上大切なことなのです。

黒字倒産リスクは、どのような中小企業でも起こり得ます。
経営状態に不安がないと思っているような会社であっても、ちょっとしたズレで発生してしまうことだと考えて下さい。
特に、このようなことは今回のコロナ禍で多くの経営者が実感しているはずです。
時には、資金調達も有効な解決方法になりますが、それに頼ってしまっては根本的な解決には至りません。

資金調達は、あくまでも収支状態の改善を後押しするための方法として、頼り切らないようにして下さい。
通常時の収支の骨組みを見直すと、資金調達の影響を最大限に活用できますから、基本的な部分のチェックは怠らないようにしましょう。

まとめ

黒字倒産リスク回避のポイントは、現状の収支バランスにあります。
経営上の黒字と収支のバランスは、必ずしもイコールになるものではありません。
その最たる例は、赤字経営でも何とか成り立っている会社です。
キャッシュフローを確認する際は、経営上の数値だけでなく、現実に取引しているお金の動きも見ておきましょう。
取引上のバランスが取れていれば、経営危機を避けることができますので、常に目を離さないで下さい。

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