中小企業は台風による風災と水災で倒産するケースが増えてくる?

事故・災害リスク

中小企業の経営に対する風向きは年々厳しいものになっていますが、それは経営に関する事柄だけではありません。
近年、倒産を考え始める事情が業績の悪化という単純な理由だけではなくなってきています。
その要因のひとつが、災害です。
今回は、中小企業と災害の関係とその対策についてご説明しましょう。

台風が与える大きな影響とは?

今年は、台風による被害を受けた人や地域が多く見られましたよね。
被害の程度は、小さなものから、生活に関わる大きなものまで、様々ありました。
その影響で、大変な、辛い思いをされた人が多かったことは記憶に新しいことでしょう。
しかし、その影響は個人の生活だけに留まりません。

中小企業にも、その被害は深刻なものとして表れていることを、聞いたことはないでしょうか?
単純に、中小企業と聞くと、名の知れた大企業とは違い、資金面的な部分で苦しい状況になっているということがありますよね。
ある製品の開発や販売で成功している会社もありますが、その多くは苦しい経営や社会状況に飲まれながら生き残っている状況だと言えるでしょう。

そのような中で、台風によって被害が出てしまった場合はどうなるでしょうか?
例えば、会社の建物が壊れてしまったり、浸水してしまい改築せざるを得なかったりということが考えられますよね。
そのような状況では、いつも通りの仕事ができるとは言えません。
そのため、まずは仕事場を復旧させながら、日常の業務に戻っていくという流れを取っていくでしょう。

しかし、日常に戻るためには多くのお金が必要になります。
壊れた個所がある場合は修繕しなければなりませんが、事前に加入していた火災保険では対応できない場合もあるかもしれません。
例えば、水災補償をつけてなかったということも、考えられますよね。
そうなると、補償が受けられない分、修繕費はすべて会社で賄わなければなりませんから、被害の規模が大きいほど高額な出費が予想できるでしょう。

ここで、ある問題が生じてきます。
それは、修繕にかかる費用を、自社の資金で賄えるのかということです。
資金面で不足がない会社ならば問題ありませんが、そこまでの余裕がない中小企業ではどうでしょうか?
経営の良し悪しでなく、自然災害の影響によって、存続が危ぶまれてしまうというリスクが高まってしまいますよね。

このように、台風から起こり得るリスクに備えておかなければ、中小企業は特に存続の危機に立たされてしまうことがあると言えるでしょう。

保険内容の見直し等、できる対策はしっかりとしておこう

経済的な基盤が大企業と比べると弱い中小企業だからこそ、もしもの時の備えをしっかりとしておくべきです。
そのためにできることとして、まずは火災保険の内容を見直してみましょう。
現在は、水災や風災等、基本的な保険の内容では対応が難しいケースの被害が多く見られる傾向があります。
例えば、水災ならば台風に限らず、ゲリラ豪雨等から発生することもありますよね。

実際の被害に遭ってからでは、より経済的に不安定な状態を生み出してしまいますから、なるべくリスクを小さくするようにしましょう。
また、自社の対策だけでなく、他社が被害に遭った際に巻き込み倒産の可能性も出てきますよね。
建物の保障に限らず、経済的な保障の対策も保険で可能ですから、そのような保険に加入しておいて損はないでしょう。

多少のお金をかけて自衛手段をきちんと確保しておくことは、とても重要なことです。
今一度、自社を守るための手段に目を向けてみて下さい。

参考URL保険情報サービス株式会社
(http://www.hoken-joho.co.jp/houjin/005/)

まとめ

今回は、中小企業と台風の関係性を紐解き、さらに自衛手段をご説明しました。
どうしても資金面で不安を抱えやすい中小企業は、ちょっとした出来事で倒産に追い込まれてしまいやすいのが現状です。
特に自然災害は、自社だけでなく取引先にも響いてくる可能性がありますから、できる対策はしっかりと取っておきましょう。
水災や風災はどの地域でも起こり得ますから、保障内容に組み込んでおくと、いざと言う時非常に心強いですよね。