中小企業は資金繰りを意識して運転資金不足を回避しよう

経営者の方で財務についての勉強をしたことがある方は意外と少ないものです。
多くの方が実際に経営を行う中で必要な知識を身につけてきたというケースが多いのです。
しかし、その影響もあってかチラホラ黒字倒産の危機になっている企業が見受けられます。
そこで今回は中小企業にとっての資金繰りの重要性について解説させて頂きます。

なぜ黒字倒産が起きる?

黒字倒産という言葉をご存知でしょうか?
さすがに経営に携わっている方であれば知っている言葉だと思いますが、要するに赤字ではないにもかかわらず現金不足で会社が倒産してしまうことを意味します。
これは資金繰りがうまくできていない場合に起きてしまいます。
例えば、損益計算上でみれば売り上げになっていても、実際は売掛金でまだ現金はもらっていないなどのケースがあります。つまり、人件費や家賃・金利など支払わなければならないものがあるにもかかわらず、現金が手元になく支払いできないという事があるのです。
中小企業は特に手形を使った取引を行うケースも多く、潤沢に現金をもっている企業は稀ですから、より一層資金繰りについては細心の注意が必要です。

キャッシュフロー計算書をつけよう

さて、あなたの会社は財務三表すべてつけているでしょうか?
損益計算書と貸借対照表は作成しているという企業がほとんどだと思いますが、キャッシュフロー計算書は作成していない企業の方が多いかもしれません。
キャッシュフロー計算書は資金繰りをチェックするのに非常に役立ちます。
この表は、現金の流れを記すものであるため、先ほど例であげていたように売上計上しているが現金は手元にないケースなども正確に把握する事ができます。
現金の動きを読む事ができれば、黒字倒産の心配は無くなりますし、
さらに大きな投資なども行いやすくなります。
なぜなら、結局投資を行う際には借り入れを行う場合が多いですから、
金利も含めた返済がどこまで可能なのかなどをより正確に把握する事ができるのです。
中小企業の場合は特に、利益規模が大きくない分一つ一つの投資のリスクは高いですから、銀行側もかなり慎重になるものです。
しかし、キャッシュフロー計算書を作成していれば、具体的な返済計画を組む事が可能でから、借り入れの交渉などに非常に役立つという一面もあるのです。

中小企業の経営者の最も重要な仕事は資金繰りと言っても過言ではないほど資金繰りは重要です。会社の成長スピードを早めるのも、黒字倒産させるのもすべてここで決まってしまうのです。

記事に関するご意見・ご要望をお聞かせ下さい。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

 

関連記事

こんな記事も読まれています

株主代表訴訟の要件とは?提起が却下されることもある?... 取締役が違法行為をしたことで会社に損害を与えた場合、取締役個人に対する損害賠償請求を会社が起こすこと...
誘拐や脅迫など、海外進出する企業が感じる政情不安のリスク... 日本の企業は海外進出が進んでいるため、海外事業での安全管理が注目されます。 海外の駐在員や出張者に...
マイナンバー制度導入による企業が抱えるリスクとは?... 住民票を有する人に12桁の番号を付与するというマイナンバー制度が導入され、企業は従業員の本人確認を行...
中小企業の黒字廃業はなぜ起きるのか?その実態を解説します... 黒字廃業という言葉を知っていますか? 廃業というと、会社に利益が出なくなり行うものだというイメージ...
食品販売業のリスク:賞味期限と消費期限... 賞味期限は定められた方法で保存した場合に品質保持が可能だと認められる期限を示す年月日です。 一方の...

img_01 img_02 img_03 img_04 img_05 img_06 img_07
  1. 2018-1-31

    企業経営においてマーケティングをする必要性は?

    現代企業経営は非常に複雑化しており、難しくなっていると言えます。 続々と新しいサービスが登場し、海…

プレミアム記事

  1. 現代企業経営は非常に複雑化しており、難しくなっていると言えます。 続々と新しいサービスが登場し、海…
  2. IT化やボーダレス社会が進むとともに企業経営は非常に複雑化するようになりました。これまでの常識が通用…
  3. 現代において人材確保に困っていない企業はほとんどないように思います。 特に地方の中小・零細企業にな…
  4. キャッシュフロー経営という言葉をご存知でしょうか? 言葉の通り、キャッシュフローを意識した経営方針…
  5. 団塊の世代など、会社の発展に大きく貢献して来た世代が続々と定年を迎えています。そこで問題になるのが退…
  6. 特定の企業に所属せずに自ら契約を獲得し収入を得る個人事業主ですが、働き方改革の波を受けて今後も増加傾…
  7. 役員が退職する際に支払われる役員退職金について、どれほどの理解があるでしょうか?役員退職金は通常の従…
  8. 中小企業の場合、売上を多数上げることだけに躍起となってしまうと、足元のリスクに掬われてしまう可能性が…
  9. 経営資源が利用できず業務が中断してしまえばどうなるでしょう。トラック輸送が機能しないということは、原…
  10. マイナンバー制度導入前に国税庁が把握していた法人事業所数と社会保険の加入法人事業所数の間には、約70…

話題をチェック!

  1. 2016-12-7

    リスクの多様化で倒産急増中!?危ない企業の見分け方とは?

    中小企業の場合、売上を多数上げることだけに躍起となってしまうと、足元のリスクに掬われてしまう可能性が…
  2. 2016-12-4

    業務が中断すれば倒産危機!運送業の経営管理はBCPが重要

    経営資源が利用できず業務が中断してしまえばどうなるでしょう。トラック輸送が機能しないということは、原…
  3. 2016-12-3

    マイナンバー制度のデメリットとは?倒産リスクを抱える?

    マイナンバー制度導入前に国税庁が把握していた法人事業所数と社会保険の加入法人事業所数の間には、約70…
  4. 2016-11-29

    地震災害による機械製造業のリスクとは?保険での備えを

    もしも大規模地震が突発的に発生して広い範囲で震度6強が観測されたとします。機械製造業の場合には、工場…
  5. 2016-11-27

    会社が倒産したら役員は責任を負うことになる?

    地震が頻発している中で、もしも大地震が発生すれば受注先や取引先とのルートが途絶え収益に影響が出て事業…
ページ上部へ戻る