火災保険が一律ではない理由を解説

企業のリスク対応保険

保険を決める際は、誰でも毎月の保険料がどのくらいになるのか、気になってしまいますよね。
しかし、火災保険に関して周囲の人に聞こうとしても、平均的な金額を教えてもらえることは少ないでしょう。
なぜ保険料に関して、ばらついた金額になってしまうのでしょうか?
今回は、その謎に迫りたいと思います。

保険料の基本的な考え方とは?

生命保険等と火災保険では、ちょっと保険料の考え方が違うことを知っていますか?
火災保険の場合は、2つの視点で金額を考えていきます。
それは、純保険料と付加保険料と呼ばれるのですが、それぞれがどのような内容なのかは、素人の私たちには難しいですよね。

まず、純保険料をご説明しましょう。
これは、みなさんの住宅に火事等のトラブルが発生した場合、その程度に応じて保険金が支払われますよね。
契約の際に、例えば火事の場合は○○万円という形で、補償金額が記載されており、みなさんはココをよく見るでしょう。
このみなさんに支払われる金額の、原資部分になります。

しかし、一言で火事と言っても、その補償範囲は多岐にわたりますから、個別ケースに基づいて判断されることがほとんどです。
そのため、純保険料の割合は、保険会社の利用者データをもとに、どの程度が適切なのかを判断して決めますから、これでは誰でも同じとはなりませんよね。

次に、付加保険料ですが、これは保険を販売している代理店や必要経費を含んだ金額のことを指します。
つまり、販売にかかる手数料が、保険料についてくると思って下さい。
そして、この金額も固定金額があるわけではありません。

例えば、代理店の規模や、保険会社の経費の考え方によっては、どの程度負担してもらうかは違ってきますよね。
そのため、付加保険料に関しても、固定額がある形でないことを覚えておいて下さい。

2つの保険料の仕組みを知った時、これでは一律した金額が出せないということを、みなさんは理解できるはずです。

保障内容の選択や建物の種類によっても変化する

保険料の金額は、基本的に上記の2つの内容で決まりますが、一律でない理由はまだあります。
火災保険となると、対象となる住宅の種類やその構造、保障内容の選択によって保険料は当然変動しますよね。
例えば、賃貸なのか、持ち家なのかでも違ってきますし、マンションなのか一軒家なのかでも違います。

また、住宅の構造が木造なのか、コンクリート造なのかでも違いますから、保険料を決めるにしても複雑になっていることが分かるでしょう。
そして、どの構造の住宅になるのかによって保険料の金額も変化し、最も安くなりやすいのはコンクリート造、高くなりやすいのは木造といった形になります。
構造によっても変化しますから、より一律化するのは難しいですよね。

その他に、最近では基本的な保障プランに加えて、災害に備えてオプションのプランを付ける人もいるでしょう。
このように保険料の基本的な考え方に加え、住宅構造やオプションの有無を考えると、保障を充実させようとするほど、高めになりやすいですよね。
よく、必要な保障内容を組み合わせることができると言われますが、家計的に問題のない範囲の保険料を決めておかないと、高めについてしまうこともあり得るでしょう。

ですので、加入の検討をする際には、様々な保険会社のプランを見比べつつ、検討した方がいいかもしれません。
大よその保険料が分かると、みなさんにあった保険を選びやすくなりますよね。
リスクに備えるためにも、保険料の仕組みは知っておいて損はないでしょう。

参考URL SBI損保
(https://www.sbisonpo.co.jp/kasai/column/column07.html)

まとめ

今回は、火災保険の保険料が一律でない理由を解説しました。
住宅のタイプや構造、基本の保険料設定のすべてが、個人個人によって変化するため、一律した金額が出しにくいのです。
特に、近年は自然災害でのリスクに備えて、必要なオプションを付ける、揃っているプラン選ぶ人が増えていますので、注目してみましょう。
金額面を重視したい人は、必ず見積もりをとって判断することをオススメします。