共同経営で失敗しないためにリスクを把握しておこう

経営戦略

みなさんの中に、友人・知人と一緒に起業したという方はいませんか?
単独でなく複数で経営していくことを”共同経営”というのですが、互いに協力し合える良さがそこにはありますよね。
しかし、共同経営ならではのリスクも存在するのです。
それは一体、どういったことなのでしょうか?

パートナーがいるからこそのリスクとは?

経営者と聞くと、みなさんのほとんどは1人で行っているイメージがありますよね。
しかし、会社によっては、2人で経営を行っているということも少なくはありません。
もちろんパートナーがいることによって、1人ではできないことができる、新しいアイディアや価値観が芽生えやすい等、プラスに働くことが多いでしょう。

しかし、対等な立場であるからこそ、生まれてしまうリスクもあるのです。
まずご紹介するのは、物事を決定する際に時間がかかってしまうことがあるというリスクです。
同じ志を持った同士で経営を行っていますので、あまり衝突がないという人たちもいるかもしれません。
その一方で、より良い経営をしたいからこそ、意見がぶつかってしまうという時もあるでしょう。

このような状況になると、最終的な判断に時間がかかってしまうことがありますよね。
じっくり悩んでいい時もあるかもしれませんが、早急に決定しなければならない内容ならば、これは問題です。
1人で経営をしている時は、このような悩みは出てきませんよね。
自分と違った価値観で物事を考えられることはプラスにはなりますが、状況によってはマイナスになってしまいます。

その結果、チャンスを逃してしまったということもありますから、対等な関係である分、話し合いのルールを決めておいた方が無難かもしれません。

仕事をしていくと発生するリスクとは?

次にご紹介するリスクは、仕事を続けていくと生じてくる内容になります。
仕事を複数人でしていると、どうしても不満が発生してしまうことがありますよね。
それは、共同経営でも同様です。

実例の一つとして、仕事をしていくと責任の所在が誰にあるのか、不明確になってしまうというリスクが挙げられるでしょう。
例えば、同じ仕事をしていても分量に差があったり、報酬の分配に違いが見られたりということがありますよね。
ある程度納得した形での結果なら問題ありませんが、そうでない場合はお互いに不満が溜まってしまう原因になってしまいます。

特に、片方に責任の比重が大きくなってくると、リスクの共有がお互いになされているとは言えませんよね。
その結果、経営者同士で揉めてしまうということは、意外とよくある話なのです。
もっと分かりやすく言うと、片方は毎日働いているのに、もう片方は数日働いて終わりと言う状況だと、みなさんはどう感じますか?
対等なはずなのに、対等でない、と感じてしまうでしょう。

このような責任や報酬関係でバランスが取れていない、対等でないというリスクは発生しやすいのです。
これは、1人で経営している場合では、中々ありませんよね。
さらに、経営関係を解消するとなると、またやっかいな問題が発生します。
それは、誰がどのくらい権利関係や仕事の内容を分割するのかということになり、場合によっては権利をどちらも譲らないということもあり得るでしょう。

引継ぎを行う場合も、どの程度行えばいいのか、誰もがその匙加減で悩むことになるのは間違いないですよね。
パートナーがいることは、非常に心強いことではありますが、このようなリスクがあることも知っておいて下さい。
これらのリスクに対応できずに、経営関係を解消してしまったという人も結構います。

参考URL創業手帳
(https://sogyotecho.jp/joint-management-advantageous/)

まとめ

このように、共同経営で想定されるリスクというのは、拗らせると状況が悪化してしまうものばかりです。
失敗しないためにも、事前にルールを決め、それに則した形で進めていく事が何よりリスクの軽減に繋がるのです。
仕事のパートナーシップはプライベートにも直結しますから、関係が拗れると、企業としての将来性がかなり厳しいものになるでしょう。
良好な関係が魅力的な経営を育むといっても、敢えて過言ではないのです。