原発を無くすることのデメリット

みなさんの生活には、電気が必要不可欠ですよね。
発電するためには多様な発電方法が行われていますが、その中でも原子力発電は議論が割れています。
反対派も多い一方、すぐに他の発電方法に移行するという話はあまり聞かれないでしょう。
仮に原発が無くなると、どのようなデメリットがあるのでしょうか?

なぜ原発が無くならない?~①電力の安定供給の実態は?~

みなさんが普段利用している電気は、どのような発電方法で発電されているのかを思い出してみて下さい。
例えば、火力や水力、風力、太陽光、地熱等、多様な方法がありますよね。
ところで、これらの発電方法では、一定量の発電量が安定的に見込めると言い切れるでしょうか?

自然エネルギーを活用した発電方法では、環境に配慮している一方で、まだ常に一定量の発電量が得られるか不安定な部分がありますよね。
そのため、今の日本全体をカバーするような量を確保できるとは、断言できないでしょう。
ですので、昔から行われていた発電方法である、火力や水力は大事な方法になります。

しかし、火力や水力も、問題のない発電方法と言えるわけではありません。
例えば、火力発電の場合は燃料を燃やすことで、地球温暖化を促進してしまう可能性がありますし、何より燃料となる資源は無限ではないですよね。
また、水力発電にも、発電が難しくなってしまう状況がありますので、万能の発電方法とは言い切れません。

つまり、電力の安定供給ができるとは、これらの方法だと断言できないでしょう。
そうなると、資源が潰えてしまったり、何らかの事情で発電ができなかったりする場合は、電気を利用することができなくなってしまいます。
これらの不安要素を解消してくれるのは、原発になります。
確かに、原発は危険性が高く、いざという時には発電ができないどころが、人間の人体にも悪影響を及ばしてしまいますよね。

ですが、原発があるからこそ、得られている恩恵もあるのです。
それは、電力の安定供給がなされることであり、他の方法と比べてもダントツで安定性が高いと言われていることをご存知でしょうか?
現在の暮らしに慣れてしまっている私たちからすると、電気は必須の存在ですから、供給が止まった途端、社会のインフラもストップしてしまうでしょう。

このような状況下では、豊かな生活や経済活動が難しくなりますよね。
地域によっては、原発の発電によって生活が支えられているという場所もありますから、危険性が高いからと言ってすぐに撤去することはできないのです。
仮に撤去できたとしても、今まで原発が発電していた量を賄うほどの発電量が見込める方法がありますか?

例えば、今以上に火力や水力をフル稼働させる、ということも1つの方法としてはあり得るかもしれませんよね。
ですが、始めにご説明した通り、これらの発電方法には限りがありますから、常に、将来的に安定供給が可能ではありません。
そうなると、原発をすぐに辞めるのは現状、ベストな判断とは言えないでしょう。

また、安定供給ができるという理由には、他の発電方法と比べるとかかるコストが少ないことも関係しています。
つまり、一番コストパフォーマンスの良い発電方法とも言えるのです。
原発の一切を無くしてしまうということは、安定性やコストの面から見ると、現実的ではないということですね。

もし、本当に無くそうとするならば、こうした種々の課題を解消できるような代案が提出されなければなりません。
この問題に限らず、誰でも明確な代替案がなければ、手放しで他の方法への移行はできませんよね。
みなさんの生活を支えている発電方法である事実を知った時に、果たして原発をすぐに無くすことはできるでしょうか?
最低限でも、安定供給ができる方法が確立していなければ、難しいでしょう。

なぜ原発が無くならない?~②地域への補助金と雇用に繋がる存在~

もう一つの理由には、地域に対してのメリットがたくさんあるからということが挙げられるでしょう。
そもそも、原発を自分たちの地域に来て欲しいと、積極的に思っている人は多くありません。
現実として、自然災害の影響で発生した事故から、人間や周囲の自然環境への影響が現実のものとなってしまいました。
原発はリスクの大きい発電方法ですから、必ず対象地域では大きな議論がなされていることがほとんどでしょう。

ですが、実際に発電所を設置している地域もあります。
なぜ、反対や議論が沸き起こっているにも関わらず、施設を建設したのでしょうか?
大きな理由は、その地域にとって経済的なメリットが得られるからです。
原発はその性質上、どこでも建設できるというわけではありませんよね。

どちらかというと、海沿いの地域に建設されますが、その地域にはある悩みを抱えていることがありますよね。
それは、地域経済です。
どうしても、都市部から離れた地方では、財政的に運営が厳しくなっているという問題を抱えていますよね。
現実問題として、そのような地域はとても多いでしょう。

確かに危険の多い施設を建設することは、安全上デメリットの方が多いですが、その分国から補助金等の恩恵を受け取ることができます。
いわば、地域経済を長期的に潤してくれる要素があるのです。
原発受け入れによって、地域の財政の一部を約束するようなものだと言えますよね。
財政的に厳しい地域では、この方法を取ることで維持できている側面がありますので、簡単にNOとは言えないでしょう。

さらに、財政面のメリットだけではありません。
発電所を受け入れると、無人で運営はできませんから、システムを管理したり、運営したりする人が必要になりますよね。
今まで仕事先が中々見つからない、と困っている人からするとどうでしょうか?
発電所が来ることによって、雇用促進につながるのです。

そうなると、その地域に住んでいる人の生活の支えになりますよね。
地域経済の活性化には、資金面の援助だけでなく、”働く場所がある“ということも大切な要素なのです。
この結果、地域経済が維持でき、存続できているという地域も少なくありません。
経済力が乏しい地域にとっては、原発は生活の支えになるのです。

このような見方をすると、危険だから原発を無くしたいとは安易に言えなくなってしまうでしょう。
なぜなら、発電所が無くなってしまうと、そこで働いていた人たちの次の勤務先や地域財政はどうなるのか、といった不安が生じます。
この問題に、みなさんは解決策を与えることができますか?

重要な問題である以上、こうすればいいとは簡単に言えませんよね。
確かに、その地域では危険な施設を受け持っている、犠牲を強いられているという風に見られるかもしれません。
ですが、リスクを抱えているからこそ、得られているメリットがありますから、容易に無くすことができないのが現状なのです。

このような国との依存関係が成り立っている以上、この関係性を崩してしまうのは良いことだと言い切れるでしょうか?
当然ですが、この判断には意見が分かれますよね。
どのような考えであっても、施設がある地域の人たちの生活について、忘れないようにしたいものです。
どのような場所、事情であっても、そこで暮らしている人は必ずいるのです。
安易な発言は、その場所に住んでいる人たちを苦しめることになりかねません。

参考URL未来車
(https://mirainokuruma.com/denki/atomic.html)

まとめ

今回は、なぜ原発が無くならないのか、そして無くなることのデメリットをご説明しました。
現在ある発電方法の中でも、一番危険度の高い方法ではありますが、その恩恵を受けられていることは事実です。
世界的に見ても、廃止か存続か意見が分かれる部分になり、現在も議論が続いています。
しかし現状、日本ではより安定性があり安全性の高い発電方法が確立されない限り、即座に廃止することは難しいと言えるでしょう。

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