保身経営が企業を滅ぼすのはなぜ?

その他のリスク

経営の仕方には、様々な手法がありますよね。
例えば書店でも、成功した経営者が著者となった本が並べられていることがあるでしょう。
多様な方法がある中、今、保身経営はしてはいけないと言われていますが、その理由を知っていますか?
今回は、保身経営が企業に与える影響と対処法についてお話ししたいと思います。

経営の影響は経営者に返ってくる

みなさんは、保身経営と聞くと、どのようなイメージを持っているでしょうか?
よくドラマ等では、社員の意見を聞かず、自分の考えを押し付けているような経営のシーンがありますよね。
そのため、新しい意見を聞いてくれない経営の仕方だと思っている人は多いでしょう。

そもそも、なぜ保身経営をしてしまうのでしょうか?
その理由は、自分で責任を負いたくない、大きなトラブルに発展させたくないという心理が関係しているかもしれません。
確かに、新しいことに挑戦しようとする時は、誰でも不安に感じますし、少なからず問題も発生してきますよね。
その責任を自分が負いたくない、面倒に巻き込まれたくないという意識は、経営面にも顕著に表れていきます。

それは、悪い意味での守りの経営です。
これは、従来の価値観や行動から抜け出せずに、とりあえずやり過ごしているという状態になりますよね。
そのため、経営陣も新しいことに挑戦するタイミングを、たくさん逃してしまうことになるでしょう。

そして、その影響は従業員にも広がり、企業全体で新しい動きやサービスの提供がなされなくなってしまいます。
そうなると、企業の業績は悪くなってしまい、最悪の場合は倒産する可能性だって考えられるでしょう。
このように保身経営は、企業自体が倒産してしまうリスクを秘めていますので、避けた方が良い経営手法であることが分かるかと思います。

倒産リスクを回避する可能性は経営者が持っている

保身経営を行ってしまう人の心理的な傾向には、責任を取りたくない、人任せにするといった当事者意識が足りていないことが原因として挙げられるでしょう。
このような意識を続けているのでは、企業全体にとって良くありませんよね。
しかし、末端の従業員から意識を変えていく、ということは意外と難しいのです。

なぜなら、1人の従業員が革新的な提案をしたとしても、上司のような上の立場からの圧力があると、中々対抗することはできませんよね。
結果として、やっても無駄だと諦めてしまうかもしれません。
そのため、意識的な改革を図るならば、まずは経営陣から変わっていく必要があるのです。

例えば、上の立場の人から新しい意見を認められると、従業員は嬉しく感じますよね。
その結果、頑張って利益を必ず出したいと、今以上にプラスの行動を起こしてくれるかもしれません。
さらに、利益に繋がったとなると、企業としては良いこと尽くしになるでしょう。
責任に関しても、人任せにせず、企業で対応する姿勢を見せてくれると、従業員の安心感が違いますよね。

やはり、安心感のある企業は、従業員からの信頼も厚く、会社のために頑張ろうという気持ちを持ちやすくなります。
保身経営をしている時の状況とは、全く違いますよね。
このような状況になると、企業の利益に関しても大きな違いが出てきますし、倒産リスクも非常に小さくなるでしょう。

みなさんは、従業員ならばどちらの企業で働きたいと思うでしょうか?
その答えは、もう明確ですよね。

企業の経営は、従業員や消費者という多くの人に影響を与えますし、その結果は巡り巡って自分に返ってきます。
単純なことかもしれませんが、責任感をしっかりと持つことは、経営の基本になるとも言えるでしょう。

参考URL BusinessConsulting・JapanInc
(https://bcj-co.jp/keiei6/knowhow294.html)

まとめ

今回は、保身経営が企業に与える影響と対処法について、お話ししました。
経営に限らず、仕事においても、信頼を得るということは非常に重要なポイントになります。
信頼を得るための行動は様々ありますが、まずは経営陣がしっかりとした態度を持って物事に取り組む姿勢が大切になるでしょう。
従業員は、そのような雰囲気を敏感に察知していますので、体現するのはとても重要なことになると言えますね。