2025年7月20日に控えている参議院議員選挙を前に、各政党の動きが活発になり注目されているのですが、中でも特に注目されているのが参政党です。
参政党は幅広い世代から支持されている政党ですが、特に若者からの支持が厚いといわれているのですが、なぜでしょうか?
若者に支持されている理由について、解説します。
参政党の特色とは?
新興政党の1つである参政党は、参議院議員となった神谷 宗幣氏が党代表を務めている政党です。
所属する議員は156名で、大半は各都道府県の市議会議員ですが、神谷氏をはじめとして5人の国会議員も所属しています。
参政党が掲げる政策は3つの柱の元にそれぞれ3つずつの政策があり、柱となる理念を実現するための政策となっているのです。
1つ目の柱は日本人を豊かにすることで、政策としてはまず税金を集めては分配している現在のやり方ではなく、減税による国民の負担の軽減があります。
現在、日本の国民負担率は約45.8%となっていて、手取りは最終的に半分になってしまうため、経済の停滞や働く意欲の減退を招いているでしょう。
参政党では、国民負担率の上限を35%として、減税とともに社会保険料を削減することを政策としています。
2つ目の政策は日本再興で、人工知能と自動車などの製造業、サブカルチャーという3つの分野を中核として支援し、日本の価値を高めていくことを目指すのです。
国際競争力を取り戻して持続可能な経済成長を実現させるには、国家として重点的に育てていかなくてはならない分野だと考えています。
3つ目の政策は、外国人の過度な受け入れに反対することで、無秩序な受け入れが国民生活に与える影響を懸念したものです。
無制限に受け入れるのではなく、国益を重視して管理型での外国人政策へと転換し、安全な社会を築くことを考えています。
2つ目の柱となるのが、日本人を守り抜くということであり、まずは米の確保と食の安全を政策としているのです。
日本の問題点として食料自給率の低さがあり、現在はカロリーベースで38%しかないのですが、2050年に100%とすることを目指しています。
また、農業従事者の高齢化と後継者不足に対しては、税制面や年金の優遇、インセンティブ制度などを設けて若者が一次産業に従事する社会の構築を目指すのです。
続いては医療費の削減を目指す政策で、健康で医療費削減に協力した高齢者には国内旅行券の配布などを検討しています。
また、インバウンドに依存した観光産業の再構築を目指すことにもつながり、地方経済の活性化も可能となるでしょう。
医療に関してはWHOのパンデミック条約に反対し、利権がからんだ新型感染症対策の見直しを考えています。
金もうけを第一に考える医療政策や国際機関に依存した感染症対策に反対するもので、独立した国内機関の設立などを目指しているのです。
3つ目の柱は教育や人材育成に関するもので、まずは偏差値を重視した管理教育を廃止することから始めます。
管理教育によって自身や自己肯定感を失っている子供が多いため、参政党では愛と勇気を育む人格形成教育に転換することを掲げているのです。
また、安心して子供を育てることができる経済支援も考えており、15歳未満の子ども1人につき教育給付金として月10万円を支給することも提案しています。
未来への投資と考えて、国全体で子どもを育てていくような仕組みを構築することで、少子化対策にもなるでしょう。
最後に、憲法をゼロから創ることで国民の意識改革を促すという政策もあり、戦後押し付けられた憲法ではなく一から創りなおすことを考えています。
国家の根幹に哲学と精神を取り戻すためにも、憲法づくりは必要なものとなるため、国民全員と協力して進めたいとしているのです。
参政党の政策などを見ると、やはり他の政党とはかなり違う点が多いため、特色ある政党といえます。
若者が参政党を支持しているのはなぜ?
参政党は新興政党の中でも人気が高く、特に若者からの支持が厚いといわれているのですが、なぜ若者に支持されているのでしょうか?
まず、アピールするためのツールとしてデジタルツールを活用しており、特に政策などを動画で確認できるようにしているため、若者が目にする機会が多いという点があります。
特に、党代表である神谷氏は政治や経済、歴史をテーマとした番組をネットチャンネルで毎日配信しており、若者の意識改革に努めてきたのです。
参政党で活用するSNSはYouTubeの他、XやFacebook、LINE、Instagramなどがあり、若者が利用する際に表示されて印象に残りやすくなっています。
他の党でもSNSを利用しているところは多いのですが、実際に内容を比較してみると参政党のSNSは内容がしっかりとしているのが特徴です。
単なる宣伝の一環としてしか活用していない政党も多いのですが、参政党では党の魅力をアピールし、活動内容を理解してもらえるようなコンテンツを作成しています。
また、今の日本に不満を抱いている世代といえば若者が多いのですが、参政党の政策には将来の日本をより良いものとするという内容が多いでしょう。
まずは参政党が与党になる必要があり、さらに具体的な財源の確保なども行わなくてはならないため、実現できる可能性はかなり低いと思われます。
しかし、もしかしたら実現できるかも、将来的には今よりもっといい日本になるかもしれないと考えるからこそ、若者は支持するのです。
ちなみに、参政党ではクラウドファンディングによる資金集めも行っているため、応援したいと思っている人はクラウドファンディングに参加するという方法もあります。
今回の参議院議員選挙に向けたクラウドファンディングは最終目標である1億6000万円を集めることに成功したため、次の選挙でもおそらく開催されることとなるでしょう。
まとめ
新興政党の1つである参政党は、3つの柱と9つの政策を掲げて選挙に挑んでおり、若者からの支持が高いといわれている政党です。
政策の中には、現在の日本の社会の問題点を改善するための案が盛り込まれており、将来に不安を抱える若者が実現を望んで支持することになったのだと思われます。
新たな試みも色々と行っている政党なので、一度YouTubeなどのSNSを通じて政策などを確認してみてはいかがでしょうか?