企業リスクを分類したリスクマネジメントを

企業を取り巻くリスクは多種多様に存在しています。事故や災害、犯罪による被害、訴訟の提起、制度の改定、為替や株価の変動など、損失が発生する要因として数限りなく列挙されています。

企業がこのようなリスクに対して無防備に構えていると、後でリスク環境変化に対応できずに経営が苦しくなる可能性もあります。まずは企業リスクにはどのようなものがあるかを把握し、それぞれ分類されたリスクに対応できる備えをしておくことが大切です。

注目されるリスクとその背景

企業を取り巻くリスクは少しずつ変化していますので、その変化に対応できなければ企業の存在を揺さぶる激震となって企業を襲ってきます。

リスクを先取りするための仕組みをリスクマネジメントと言いますが、組織は環境変化によって変わるリスクに対応するためのリスクマネジメントを行う必要があります。環境変化によって企業を取り巻くリスクには次のようなものがあります。

・新技術の開発や導入(不確定要素、技術の衰退や陳腐化)

・各種規制や訴訟手続きの緩和(新ビジネスへの参入機会の増加、自由化による企業間競争の激化、法律の改正による賠償請求訴訟や株主代表訴訟の増大)

・高度情報システムの活用(システムのネットワーク化、コンピュータ犯罪の増加、情報セキュリティの脆弱性)

・国際化(制度の改正、政治や経済環境の変化、為替変動が要因の競争力低下、暴動やテロの発生、外国企業の参入や外国人株主の増加)

リスクを分類して考えてみる

リスクを分類する方法として、一般的にはマイナスリスクである「純粋リスク」とプラスとマイナス両方のリスクである「投機的リスク」に分類できます。

純粋リスクは概念的に理解しやすいため、これまでのリスクマネジメントは純粋リスクがその対象でした。しかし実際のところは純粋リスクだけでなく投機的リスクにもさらされている状況のため、どちらのリスクもリスクマネジメントの対象にすることが必要です。

リスクマネジメントの方法としては純粋リスクから管理を行い、だんだんと対象リスクを拡大していくことが導入ステップとして考えられるでしょう。

純粋リスクの種類

マイナスのリスクである純粋リスクには、火災や自然災害のような偶発的事故や人為的ミスに起因するリスクがあります。企業は損失のみを受けて利益を得ることができないということが特徴です。純粋リスクの種類として次のようなものがあります。

・災害や事故、盗難などによる財物の損壊や滅失などの財産リスク
・財産リスクに伴う事業の中断や施設閉鎖による収益の減少や経費の発生などの費用・利益リスク
・経営者や従業員の死亡や病気などの人的リスク
・賠償責任リスク

投機的リスクの種類

プラスとマイナスのリスクである投機的リスクには、政治や経済の変動など環境変化に伴ったリスクが該当し、企業は損失を受けること場合と利益を得る場合があります。投機的リスクには次のようなものがあります。

・景気や為替、金利など経済的情勢変動リスク
・規制緩和や政権交代などの政治的情勢変動リスク
・税制改正や条例の改正など法的規制の変更に関係するリスク
・技術革新や特許など技術的情勢変化に関係するリスク

分類した企業リスクにどう備えるか

もしもリスクが発生した場合に企業がそれに対応できなければ、経営を続けていくことが難しくなります。そのための備えとして損害保険などを上手く活用することを検討する必要があるでしょう。

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