食べ放題のサブスクはなぜ難しいのか?

みなさんは、”サブスク”というシステムを利用したことがありますか?
これは月額料金を支払うことで、特定の商品等を気軽に利用することができるシステムになります。
最近は、飲食店でも行われるようになりましたが、その実情はどうなのでしょうか?
今回は、食べ放題のケースに注目してみましょう。

そもそも食べ放題でサブスクを導入するメリットはあるのか?

みなさんは今まで、一度は食べ放題のお店やサービスを利用したことがありますよね。
決まった料金を支払うことで、美味しい料理やサービスを利用することができますから、利用しやすいと思っている人もいるでしょう。
そもそも、飲食店の食べ放題で、サブスクをする意味はあるのかと疑問に思っている人もいるかもしれません。

少し話は変わりますが、サブスクのサービスの代表的な物には何があると思いますか?
例えば、車の利用を挙げる人もいるでしょう。
車の場合は、定額の料金を支払うことで、みなさん自身が気に入った車を1台だけでなく複数乗ることができますよね。
高級な車を購入するのは難しいけれども、サブスクを利用すると、憧れていた車にも乗ることができるという嬉しい声も多く聞こえるでしょう。

しかし、食べ放題だと、車の利用とは提供する商品が違っていますよね。
食べ放題ならではのメリットには、何があるのでしょうか?

・定額料金でお得に利用できる

一般的な店舗の利用の場合は、利用するごとに料金の支払いをしていきますよね。
例えば、食べ放題1回分が大人3000円だとしましょう。
月に3回利用するとなると、9000円かかることになりますよね。
いつも通りの利用をするとなると、このような計算になることは、みなさん誰でもお分かりになると思います。

ここで、最近登場しているサブスクの形で考えてみましょう。
例えば、一か月8000円支払うことで、食べ放題が最大3回利用できるといったサービスを開始したとします。
先程と同じように、1か月で3回食べ放題を利用したとなると、支払う金額は8000円になりますよね。
ここで、通常の利用をした場合と、金額面を比べてみて下さい。

普通に食べ放題をした場合と、サブスクを利用した場合とでは、1000円の差がありますよね。
ここが、メリットの1つになります。
利用する私たちにとって、お得にお店を利用することができますから、魅力的なサービスに感じられるでしょう。
もしかすると、「サブスクを利用した方が絶対に良い!」、というお店もあるかもしれません。

お得にお店の利用ができるのは、嬉しいことですよね。
そのため、定額料金以上のメリットが得られるというのは、サブスクならではの特徴になるでしょう。

・お店側も確実な利益が得られる

得られるメリットは、ユーザーの私たちだけではありません。
お店にとっても、定額制であることは、お店の経営をしていく上で1つの安心材料になるのです。
この安心感は、定額制であるからこそ得られることでしょう。

それは、月に一定額の収入が、ユーザーが解約の手続きを取らない限りは、確実な利益として入ってくるということです。
つまり、一定の利益が確実にあるということになりますよね。
飲食店に限らず、様々な商売では基本的に利益が出なければ、継続していくことができません。
利益が少なくなる、全く得られないとなると商売の継続は難しく、このことは誰が見ても明らかでしょう。

ですが、サブスクを導入すると、利用の状況に関わらず、毎月決まった収入が得られますよね。
経営者の視点からすると、変動制の利益でなく、確実な収入があるというのは、とても心強いですよね。

このようなメリットから、実際にシステムの導入を始めたり、検討をしたりしているお店は多いのです。

メリットはあっても、実際のところはどうなの?

多様なメリットがあることは分かりましたが、実際のところ食べ放題のサブスクはどうなのでしょうか?
最近では、有名焼肉チェーン店での導入が大きな話題となりましたので、気になっている人も多いですよね。
しかし、成功しているお店は、まだ少ないと言えるでしょう。

その理由は、以下の状況が関係しています。

・本当に利用したいと思わせる内容かどうか

みなさんは、自分たちのお店の利用判断が、意外とシビアであるということを知っているでしょうか?
何も評論家のように、細かく食事の分析をしているわけではありませんが、やはりサービスに満足できないと、お店への足が遠のいてしまいますよね。
サブスクで利用した場合も、同様です。

いくら価格面でお得だと言っても、サービスの質や味がユーザーに合っていなければ、長続きはしません。
例えば、価格的にはお得なコーヒーであっても、味が自分の好みに合わない場合、みなさんは利用したいと思いますか?
ニーズ等に合わなければ、そのお店に支払うお金がもったいないですから、早めに辞めてしまいますよね。

また、お店側だけでなく、ユーザーから見た時に元が取れるかどうかという観点もあるでしょう。
定額制のサービスを利用するとなると、その金額に見合ったサービスが受けられるかどうかは、真っ先に考えてしまいますよね。
中には、味の良し悪しに関わらず、利用頻度が少ないからという理由で、解約してしまう場合もあり得るでしょう。

つまり、リピートしたいと思わせるような内容でなければ、長続きせず、すぐに解約してしまうのです。
そうなると、安定した収入として活用することは難しいですよね。
いかにユーザーに長く利用してもらえるかということは、サービスのカギになるでしょう。
リピートを積極的にしてもらえるかどうかは、結構難しい問題ではありますが、上手くいっているお店はその課題を乗り越えていると言っても過言ではありません。

・安定した収益=高収益とは限らない

食べ放題のサービスを展開する場合、どうしても通常利用するよりもお得であるということがポイントになりますよね。
これは、一番のアピールポイントになるでしょう。
ユーザーから見ると、これは確実にお得な情報になりますよね。

しかし、お店側からは、必ずしも良いことだとは言い切れません。
なぜなら、「お得だ=高い収益に繋がる」とは言えないからです。
確かに、定額利用分の収入は得られるかもしれませんが、食品の単価的な部分から考えてみて下さい。

通常よりも1回分の食事の利用料金が安くなる場合、大人数が利用することを想定してみましょう。
例えば、通常だと1杯100円のコーヒーが、サービスを利用すると1杯80円で購入できるとします。
100円のコーヒーを100人購入したとすると、単純に100円×100人になりますから、10000円分販売したことになりますよね。
その一方で、100人がサービスを利用して購入した場合は、80円×100人になりますので、8000円分販売したことになるでしょう。

売り上げの考え方からすると、いくら定額料金を取ったとしても、2千円分の差がありますよね。
つまり、売り上げ的にはプラスになるとは言い切れないのです。
お店によっては、サービスを導入したことで、かえって売り上げが落ちてしまったというケースも少なくありません。
この事情を知ると、サブスクを導入することは良いことばかりでないことが分かりますよね。

このように、ユーザーのリピート率や売り上げの観点から見ると、積極的に導入するのが良いとは言い切れません。
ある程度の売り上げやあるか、ユーザーの維持ができるかどうかは、飲食店ならではの課題だと言えるでしょう。
これらの事情から、メリットはあっても、食べ放題のサービスは難しいと言われているのです。

参考URL  EATAS
(https://eatas.jp/article/517)

まとめ

食べ放題関連のサブスクは、ユーザーにとっては魅力的なサービスになるでしょう。
しかし、サービスの維持の視点から見ると実はあまり好ましくない、維持が難しいシステムであることが伺えますよね。
成功している店舗は、上記の課題をクリアしていると言えます。
飲食店のリピートがあるかどうかは、案外はっきりと出てしまいますので、サブスクが難しい理由にも納得できそうですね。

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