経済リスク/原料・資材の高騰

2017年に入ってからタイヤの原材料の天然ゴムや石油化学製品価格が高騰していることから、6月にタイヤ価格が6%値上げされるといったニュースも記憶に新しいところです。
6月から値上げされたのは、バターやはがきなども同様で、やはり原材料や人件費の高騰が主な理由です。
企業努力だけで吸収することは困難な場合、このような価格の引き上げ等も検討されることになります。


建設資材の高騰で建設費も割高に
他にも建築費は割高になってきていますが、職人の高齢化や担い手が減少していること、さらに建築資材の高騰やオリンピックや公共事業など需要の拡大といった様々なことが複合的に重なってのことだと判断できます。
不動産オーナーなどは建築費が割高になることで、所有物件の修繕費も割高になることを想定しておかなければ利回りに影響する可能性があります。
不測の事態で資材調達が困難になるケースも
このように原料や資材の高騰など、企業を取り巻く環境は日々変化しています。そして原料や資材などが関係するのは価格の高騰だけではなく、企業が不測の事態に陥る災害などでも影響します。
今後巨大地震の発生が懸念される中、万一地震が発生した場合などに企業がどのようなダメージを受けるのかも想定しておくことが必要です。
過去に起きた震災では?
2011 年 3 月に起きた東日本大震災の時には、地震や津波の直接的な影響だけでなく燃料や水の供給が停止となり、物流の混乱やサプライヤーの被災、計画停電などによって多くの工場が生産停止に陥ることになりました。
その後も頻繁に発生する余震で、設備や機器の位置のずれなどが起これば復旧作業に時間がかかるケースも考えられます。
部品や原材料が供給されないリスクも
首都直下地震や南海トラフ地震など今後発生が懸念される地震のリスク以外にも、台風や集中豪雨などで河川の氾濫や高潮といったリスクもあります。
災害発生時に事業を継続するための取り組みを行い、部品や原材料の供給中断リスクなどサプライチェーンに関するリスクについては、しっかり管理していく必要があるでしょう。
非常時における優先順位を明確化しておく
災害発生など事業活動の妨げとなる事象が起きた場合でも、重要業務を継続、早期再開できるための能力を開発し、継続的にその能力を改善していくことが必要です。
重要業務とは災害発生時に企業が優先すべき製品やサービス、オペレーションのことです。許容される時間内で重要業務の再開をすること、重要業務以外の業務は縮小や停止するといったことを検討する必要が出てきます。
このような事業を継続するための戦略が重要になりますが、実効性を高めるためにアクシデントが発生した時の組織体制や手順を記した事業継続計画(BCP)を策定しておくことが必要です。

最新の記事

用語集

リスクの眼鏡では、記事に関する用語など簡単に解説したページを開設しております。

用語集のページはこちらへ
 

関連記事

こんな記事も読まれています

中小企業が継続して売上げアップを図るための売れる仕組みマーケティング... 会社経営を行う上で最も重要なことは利益を出すことです。 当然利益のない企業は倒産してしまいますから...
中小企業はキャッシュフローが大事?... 中小企業や起業したばかりの企業は、手元のキャッシュにこだわる経営が必要になります。帳簿で確認すると利...
老後の経済的リスクを回避する為に、資産運用を考えてみよう... 老後の生活には、2000万円の資金が必要といわれたことから、老後資金に不安を持つ人が増えてきました。...
認知症の進行過程を理解する... 経営者が高齢となった場合、認知症になるリスクがあります。 しかし、認知症の中には軽度の認知症や重度...
倒産と破産の違いとは?それぞれの意味について... 不景気に長い間悩まされていた日本ですが、最近では景気が上向きとなってきたこともあって、以前よりも倒産...

img_01 img_02 img_03 img_04 img_05 img_06 img_07
  1. 2019-5-24

    自然災害に対するリスクマネジメントの方法とは?

    自然災害はいつ起こるか分からず、またその確率もごくわずかですが、いざ起こった時には多大な被害をもたら…

プレミアム記事

  1. 自然災害はいつ起こるか分からず、またその確率もごくわずかですが、いざ起こった時には多大な被害をもたら…
  2. 会社に勤めるのではなく、個人事業主として仕事をしている人は意外と多いのですが、その個人事業主が突然死…
  3. これまで社会の発展の原動力となっていた団塊の世代が、次々に退職を迎える時代となっています。 そこで、…
  4. 会社を興すときは、法務局で登記をする必要があります。 その際に、定款というものを提出することになる…
  5. 現代企業経営は非常に複雑化しており、難しくなっていると言えます。 続々と新しいサービスが登場し、海…
  6. IT化やボーダレス社会が進むとともに企業経営は非常に複雑化するようになりました。これまでの常識が通用…
  7. 現代において人材確保に困っていない企業はほとんどないように思います。 特に地方の中小・零細企業にな…
  8. キャッシュフロー経営という言葉をご存知でしょうか? 言葉の通り、キャッシュフローを意識した経営方針…
  9. 団塊の世代など、会社の発展に大きく貢献して来た世代が続々と定年を迎えています。そこで問題になるのが退…
  10. 特定の企業に所属せずに自ら契約を獲得し収入を得る個人事業主ですが、働き方改革の波を受けて今後も増加傾…

話題をチェック!

  1. 2019-5-24

    自然災害に対するリスクマネジメントの方法とは?

    自然災害はいつ起こるか分からず、またその確率もごくわずかですが、いざ起こった時には多大な被害をもたら…
  2. 2019-4-5

    定款の目的に定めていない事業は行えない?

    会社を興すときは、法務局で登記をする必要があります。 その際に、定款というものを提出することになる…
  3. 2016-12-7

    リスクの多様化で倒産急増中!?危ない企業の見分け方とは?

    中小企業の場合、売上を多数上げることだけに躍起となってしまうと、足元のリスクに掬われてしまう可能性が…
  4. 2016-12-4

    業務が中断すれば倒産危機!運送業の経営管理はBCPが重要

    経営資源が利用できず業務が中断してしまえばどうなるでしょう。トラック輸送が機能しないということは、原…
  5. 2016-12-3

    マイナンバー制度のデメリットとは?倒産リスクを抱える?

    マイナンバー制度導入前に国税庁が把握していた法人事業所数と社会保険の加入法人事業所数の間には、約70…
ページ上部へ戻る