VUCA時代を生き抜く意識改革はどうあるべきか?

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みなさんは、VUCAという用語を知っていますか?
ビジネスの世界では一般的になっている用語になり、経営を考える上では欠かせない要素になっています。
経営者だけでなく、社員に対しても、どのようなことが求められるのでしょうか?
今回は、VUCA時代の企業の意識改革に迫ってみたいと思います。

そもそもVUCAって何?~どのような社会を示すのか?~

VUCAは、「Volatility」、「Uncertainty」、「Complexity」、「Ambiguity」の頭文字をとった単語になります。
それぞれの意味は順番に、変動性、不確実性、複雑性、曖昧性になるのですが、これらの単語何を意味しているのか、みなさんは想像できますか?
4つの単語には、確実な事実を意味している言葉がありませんよね。

これらを組み合わせると、世界情勢やビジネスの状況が、現在混沌としており、予測がつかない状態を示します。
つまり、ビジネスの世界において、環境の変化が目まぐるしく、予測不可能な社会であることを示す用語だと思って下さい。
ですが、なぜこのような用語があるのでしょうか?

そのヒントは、高度経済成長期からバブル崩壊までの日本社会にあります。
この時代のビジネスは、どのような業界であっても稼ぎやすい、物を売れば確実に売れるといった傾向がありましたよね。
もちろん、景気が良かったという状況が大いに関係して成り立っていた状況ではありますが、ビジネスの見通しが確実に見通せた時代でした。
そのため、リスクがあるから避けようでなく、成功するからやってみようという経営者や社員が多かったでしょう。

ですが、バブル崩壊後から現在まではどうでしょうか?
不況の影響は日本だけではありませんし、何かをやれば確実に成功するといったイメージがあまり持てませんよね。
このように、社会情勢やビジネスの先を見通せない時代であることを、「VUCA時代」とも言うのです。
この時代で、企業はどうあるべきなのでしょうか?

意識改革のポイントは経営者よりも社員!

経営上の意識改革を行うとなると、第一に経営者の変化がよく求められますよね。
ですが、VUCA時代における意識改革は、経営者だけが変わればいいわけではありません。
企業全体、つまり社員の意識改革も必要になります。

社員に求められるのは、柔軟な考えを持ちつつも芯がしっかりとしており、主体的な行動力です。
特に、柔軟な考えが持てるというのは、企業が生き残る上で重要な要素になりますよね。
予測不可能な社会状況において、企業は生き残りをかけて様々なアプローチをかけてきます。
例えば、新しい技術や商品、サービスと言った形で多様に攻めてくるでしょう。

これらの戦略の中には、今までの常識や技術からはできないものもありますよね。
つまり、柔軟な発想で企業の地位を確立していることは、もはや常識だと思って下さい。
そして、そのようなことができている企業は、経営者だけでなく、社員の業務に対する意識も違っていますよね。

何よりこのような人材が多いことは、社内に限らず、企業競争に影響します。
昔は日本の企業だけの競争だったのが、今や世界の企業と競争する時代ですよね。
柔軟な発想と主体性のある社員が多ければ、企業競争に勝ち残って行ける可能性を高めることになるでしょう。
経営者だけが評価される時代は終わったのです。

そのため、社員教育に限らず、いかに優秀な人材を確保できるか、ということは経営者にとって大きな課題になります。
この状況は、どこの企業でも同じですよね。
優秀な人材に来てもらいたいならば、色々なアプローチが必要になってくるでしょう。

勝ち残りの要素は、経営者だけでないことを覚えておいて下さい。

参考URL
LightworksBLOG(https://lightworks-blog.com/vuca)
福利厚生のRELO総務人事タイムズ
(https://www.reloclub.jp/relotimes/article/11867)

まとめ

VUCA時代を生き抜く意識改革は、社員にあります。
ですが、意識改革を社員任せにしてしまうのでは、せっかくやる気がある社員でもどうしていいのか分かりませんよね。
そのため、変化が必要な内容は何か、どうしたら改善できるのか、初動の部分は経営者が中心となって進めていきましょう。
企業の課題に対して、1人1人がどう考えるか、思考するということが最も重要であることを、経営者は特に覚えておいて下さい。