もうすぐ施行される健康増進法とは?

2020年、日本はオリンピックで盛り上がるだけではありません。
みなさんの生活に関わる大きな変化が、4月から起きることを知っているでしょうか?
その変化のきっかけとなるのが、健康増進法と呼ばれる法律になります。
どのような法律で、なぜ日常生活に関わってくるのか、これからお話ししましょう。

健康増進法の概要

みなさんは、健康増進法という法律があることを聞いたことはありませんか?
法律名を聞いたことがなくても、法律に関するある話題で議論を呼んだことがいくつもありましたから、記憶に残っている人もいるはずです。
その話題とは、たばこに関することで、喫煙に関してのルールが厳しくなったという話題を覚えている人はいませんか?

受動喫煙の防止と聞くと、思い出す人もいるでしょう。
そもそも、どのような法律なのかをまずは確認していきます。

・法律の目的は?

健康増進法は、主に生活習慣病と健康維持を目的とした法律になります。
私たちの生活がどんどん欧米化していくことにより、生活習慣が原因となって病気を引き起こしてしまうケースも少なくありません。
ですので、自身の健康状態に気を配られるよう、本人だけでなく、関係機関も十分に配慮しなければならないことになっています。

ちなみに、法律が制定され、施行されたのは2003年になりますので、今から17年前になるでしょう。
昔は、似たような位置づけの法律として、“栄養改善法“と呼ばれる国民の栄養状態の改善を目的とした法律がありました。
しかし、この法律は戦後に作られた物であり、現在の社会には合致しないことから、健康増進法の制定によりその役目を終えています。

・内容は大まかに3つ

法律の中に規定されていることには、大きく3つの内容があります。

①健康診断

みなさんの身近で分かりやすい例として、まずは健康診断が挙げられます。
会社にお勤めの方は、毎年健康診断を受けていますよね。
その項目の中に、メタボリックシンドロームに関する検査を行っているのですが、この検査を実施するようになったのも、健康増進法の影響です。

つまり、肥満が生活習慣病の予備軍、可能性を高めてしまう危険性がありますから、早期発見・対策という意味になるでしょう。
定期診断の段階から、健康に配慮されるようになったのも法律の影響だということを知って、驚く人もいるかもしれません。

②トクホ制度の実施

次にみなさんに馴染みのある内容としては、“特定保健用食品“制度が挙げられるでしょう。
日常の飲み物の中に、トクホ商品を購入している人もいますよね。
通常の飲み物と比べると、トクホ製品は体に配慮した形で製造がされていますから、メタボ等の対策として飲んでいる人もいるでしょう。

このような製品が出来上がったのも、法律の影響だと言えます。
今では、馴染みのある商品となっていますが、確かに健康に配慮できる形の商品になりますよね。
この結果、みなさん自身の健康意識が高まったという人もいるのでないでしょうか?
健康意識を高めるという意味では、大きな役割を果たしていることになりますので、その影響力は大きいでしょう。

③受動喫煙に関する対策

最後は、たばこに関することです。
たばこが原因となって肺がん等を発症してしまうリスクは、喫煙している本人だけに限りません。
中には、喫煙者でないにも関わらず、喫煙者のたばこの受動喫煙によって、悪影響を受けてしまうこともありますよね。

様々なリスクを小さくするために、受動喫煙に関する取り組みが積極的になされています。
その最たるものは、この健康増進法になるでしょう。
なぜなら、法律の施行後の2018年に、喫煙に関する改正が行われたことを覚えていますか?
この時も、受動喫煙に対するルールが提示されたことにより、関係機関はその対応に追われていたのを覚えている人もいるでしょう。

近年注目を集めているのは、この受動喫煙に関する部分になります。

参考URL厚生労働省
(https://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/12/dl/s1202-4g.pdf)

2020年4月から義務化される喫煙ルール

2020年4月から喫煙ルールが義務化されることになるのですが、どのようなことに注意しなければならないのでしょうか?
ポイントを確認しましょう。

・喫煙にまつわる行為を“マナー“から”ルール“へ変える

特に受動喫煙に関する項目は、望まない人に対しての害を防ぐという点にあります。
実は、学校や市役所、病院といった場所では、すでに受動喫煙を防ぐため、全面禁煙が2019年7月から徹底されていますよね。
これらの場所では、喫煙者であっても敷地内で吸わないように心がけるといった対応を取っていた人もいるかもしれません。

しかし、2020年4月からは、その範囲が公的な施設に限らず拡大します。
例えば、飲食店やオフィスも含まれてきますから、今まで気にせず喫煙していた人は、自由に吸える範囲が狭まってくることになるでしょう。
そして、大きなポイントは、この内容を守らなければ罰則があるということになります。
罰則と聞くと、誰も良い印象は持ちませんよね。

実は、今までの状況では、あくまで罰則というような義務的な内容は規定されておらず、喫煙者のマナーに委ねられていた部分がありました。
もちろん、TPOや場所を考えて、適切な場所で喫煙していた喫煙者もいますよね。
しかし、マナーだけでは難しい事態が直面していますので、流暢にマナー頼りにできなくなってしまいました。

それが、2020年の東京オリンピックです。
多数の外国人が日本に来ますので、マナーが悪くてマイナスの印象が持たれてしまってはいけませんよね。
しかし、この状況を逆手に取ってみて下さい。

例え、どんなにマナーが悪い人であっても、ルール化されるとなると、喫煙の在り方を嫌でも見直すことになりますよね。
その結果、受動喫煙が少なくなると、多くの人が快適に過ごしやすい環境が整えられるでしょう。
つまり、単純な受動喫煙の防止の他に義務化を導入して、より過ごしやすい環境を整える整備を進めるには、格好のチャンスなのです。

ですので、4月から急に、という訳でないことを覚えておいて下さい。

・喫煙スペースの確保や加熱式タバコの扱いはどうなる?

これからは、ほとんどの場所で禁煙になってしまうのですが、全く外で喫煙できないというわけではありません。
みなさんの会社の中に、喫煙スペースを設けているところはありませんか?
このようなスペースを設けている場合は、そこでの喫煙が可能ですから、ご安心下さい。
もちろん、会社に限らず、飲食店でもそのようなスペースがある場合は大丈夫ですから、お店選びも今まで以上に大変になるかもしれません。

また、一般的なタバコの他に、近年は加熱式タバコも普及しています。
喫煙者の中には、周りへの影響が少ないと言って、加熱式タバコを愛用している人もいますよね。
しかし、加熱式タバコであっても、ニコチン等の有害物質が含まれています。
禁煙者から見ると、例え害は少ないと言っても、手放しで吸っていいですよとは言えない人もいるでしょう。

ですので、リスクへの懸念から、加熱式タバコも今回の改正内容に含まれているのです。
リスクが小さい、確認できないという声もありますが、不明瞭な点も多く、規制外とするには難しいのも理解できますよね。
みなさんが愛用しているたばこが規制対象となっているかどうか、まだ時間はありますので一度確認しても良いでしょう。

参考URLサンポナビ
(https://sangyoui-navi.jp/blog/239)

まとめ

今回は、健康増進法について、法律の概要と最近の話題についてお話ししました。
私たちの身近にある商品や検診に関わっている他、最近の話題はもっぱら受動喫煙に関することでしょう。
特に、喫煙に関しては、オリンピックの開催をきっかけとして、義務化を根付かせていく目的があります。
このような形で健康に配慮することは、他人だけでなく、自分の健康にも繋がることでしょう。

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