実は本末転倒⁉ペットボトルリサイクルについて

リサイクルは現在、私たちの生活の一部になっています。
細やかな分別は少々手間に感じますが、地球のことを考えると大切な取り組みですよね。
そんなリサイクルの中でも、とりわけ身近なのが”ペットボトル”でしょう。
しかし今、ペットボトルのリサイクルは本当にエコと言えるのかと、疑問を唱える声も浮上しているのです。

本当にリサイクルされていると言えますか?

みなさんがご存知のリサイクルとは、ごみで回収した物が、新しい物に生まれ変わり、もう一度使えるようになるというイメージでないでしょうか?
実際に、ペットボトルのリサイクルが推進された際も、上記のような内容が提案されていましたよね。
そのため、従来とは違い、ペットボトル一つをとっても、ふたやラベル等と分別しながら、ごみを出しているでしょう。

ですが、ここで一つ疑問に思いませんか?
身近で分別することが定着した現在、身の回りにリサイクルの結果作られた製品という物は溢れているでしょうか?
確かに、再利用されているという形の商品もありますが、そこまで多くの商品では見かけませんよね。

多くの人に隠されている事実ですが、実はすべてがリサイクルされているわけではないのです。
となると、みなさんが分別に協力していたペットボトルは、どこにいったのでしょうか?
実は、再利用されているわけでなく、そのほとんどが燃やされていて、いわゆる燃えるごみと同じような扱いになっていると言えるでしょう。

このような事実を知って、意外に思う人もいますよね。
なぜ、このようなことになってしまっているのか、みなさんは知っておかなければなりません。

エコとはかけ離れたリサイクル事情とは?~知られざる事実~

では、リサイクルとはかけ離れた事情には、何があるのでしょうか?
ここからは、その内容についていくつかご紹介したいと思います。

・リサイクルは簡単な作業でない

みなさんに、ここで少し考えて頂きたいのは、リサイクルは簡単にできる作業なのかということになります。
そもそもの製品を溶かしたり、新しい物に造り替えたりするには、必要な設備がありますよね。
その分、お金もかかるでしょう。

特に、リサイクルを進めているとは言っても、分別がきちんとなされているかどうか、リサイクルしても大丈夫な製品なのかを判別する必要があります。
その作業は、機械だけではできない内容もありますから、それを行う人が必要になるでしょう。
つまり、簡単にできるような作業ではありませんよね。

そして、その分施設や作業には、それに応じた費用が発生します。
そのため、ごみの焼却にかかる施設やそれに関連する人件費が発生することになりますよね。
その結果、リサイクル関連で利益を得ている人も少なくはないのです。
利益があるならば、辞めようとは誰も思いませんよね。

一見、この流れは問題がないように見えますが、ある事実を知ると本当に良いのかどうか、疑問に感じてしまう人もいるでしょう。

・燃やす作業によって、費用に違いがある

みなさんは、燃やせるゴミを処分する時は焼却作業をすることをご存知ですよね。
焼却をするにあたり、石油等の資源が使われていることを知っているでしょうか?
大きな施設となると、自分たちで木を燃やして火を起こすレベルではありませんから、イメージもできますよね。

ところで、一般的な燃やせるゴミとペットボトルを燃やす際の費用に、違いはあると思いますか?
同じ燃やす作業ならば、そこまで違いはないと思いますよね。
リサイクルが叫ばれた時は、どちらかというと燃やした際の有害な成分の発生を防ぐということが、理由の1つになるでしょう。
確かに、このような事情もありますが、実際のところそこまで有害な成分が発生するとは言えません。

となると、なぜ分別して焼却作業を行っているのか、その理由が分かりませんよね。
その理由の1つには、ペットボトルの焼却作業の方が、高価な作業になるからです。
ですので、焼却単価の高い製品がたくさんあるほど、施設や関連する会社は経済的に豊かになると言えるでしょう。

そもそもは同じごみとして扱われていた製品に、価格的な違いがあることには驚きますよね。
また、ペットボトルのリサイクル関連の会社にとっては、一つの儲ける手段になりますから、簡単に辞めるという選択はできません。
そうなると、現状のまま分別を続けてもらった方が、会社側にとっては都合がいいということになるでしょう。
中々周囲が言い出せないのにも、頷けますよね。

・ペットボトルの作成以上に資源を消費する

ペットボトルのリサイクルを行う際に、もう一つ大きな問題になるのは、資源を使い過ぎているということになります。
先程も、燃料等での消費があることについて触れましたが、ペットボトルは他の製品と比べるとより消費エネルギーが高いと言えるでしょう。
なぜ、そんなにも資源が使われる場面があるのでしょうか?

一般的に、ペットボトルを再利用しようとすると、一度溶かしてから、再度作り直すという作業が必要になりますよね。
その溶かしたり燃やしたりする作業には、石油が必須です。
ところで、ペットボトル自体を作る時にも石油が使われていることを、みなさんは知っているでしょう。
ですが、リサイクル時の作業の方が、より多くの石油を使うということは知りませんよね。

つまり、ペットボトルはどのような形になるにしても、石油とは切っても切り離せない関係にあるのです。
この事実を知った上で、リサイクルのそもそもの目的を思い出してみて下さい。
日常の生活だけでなく、もともとは地球環境や限りある資源の消費の削減を目的にしていますよね。

本来の目的から考えると、限られた資源である石油の消費を少なくするために始めた物ですが、その現状はどうでしょうか?
目的とはかけ離れてしまい、石油の消費を促してしまっていますよね。
これでは、本末転倒です。

この事実を知った上で、プラスチックを再利用した商品を見てみて下さい。
今までエコで、地球にとって優しい製品だと思っていた人がいるかもしれません。
しかし、現実はその逆で、全然地球に配慮していない商品であると言い切れるでしょう。

・そもそも現在のペットボトルの活用法は…?

このような話を聞くと、そもそも回収した大部分のペットボトルはどこにいっているのでしょうか?
ほとんどの製品は、他のゴミを燃やす燃料として利用されています。
これでは意味がないのではと思う人もいるかもしれませんが、実は立派なリサイクルになることを聞いたことはありませんか?

このような方法を、”サーマルリサイクル”と言います。
つまり、燃やした際のエネルギーとして回収していることも、リサイクルの1種ですということになりますよね。
このやり方は、私たちの知っているリサイクルの内容にあったでしょうか?

一般的な再利用するという話は聞きますが、エネルギーとして活用する話はあまり聞きませんよね。
ある意味では活用されていると言えるのですが、本来の目的と言って良いのかは不安になるでしょう。
そして、ただ燃やすにしても、汚れたペットボトルではその効果を発揮できません。
なぜなら、再利用をする際に、汚れが不純物として入ってしまうからという話をよく聞きますよね。

ですが、ただ燃やしているだけでも良いのであれば、今までの作業は何だったのでしょうか?
今までの労力等を考えると、あまり意味がないと感じても仕方がないでしょう。

参考URL ForbesJAPAN
(https://forbesjapan.com/articles/detail/24796)

まとめ

ペットボトルは、身近で使うことの多いリサイクルの代表格です。
そうしてリサイクルされたペットボトルが、地球資源を大切にしているどころか、より消費を促してしまっているという事実を、私たちは知っておかなければいけません。
これは果たしてエコであると言えるのでしょうか?
本記事を踏まえ、資源の使い方や活用の仕方を見直す機会を設けると良いかもしれませんね。

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