なぜ現代で生き残るために経営の意識改革が必要なのか?

企業経営において利益を出すことが何よりも重要で、それがなくては自分はもちろん従業員や取引先などの関係者にも多大な迷惑がかかってしまいます。
しかし、現代において業績を伸ばすことは非常に難しくなって来ております。
そこで今回は、厳しい現代を生き抜くために必要な経営の意識改革について解説させて頂きます。

なぜ今経営の意識改革が必要なのか?

経営とは常に決断の連続で常に高い意識を保っていなければなりません。
そんな中で今回さらに意識改革が必要と書いていますから、これを読んで「なぜ今更意識改革が必要なのか?」と不思議に思う方もいるかもしれません。
その疑問はいたって普通で、これまでは抜本的な意識改革はそれほど必要ではありませんでした。
もちろんバブル崩壊後の厳しい経済状況の中で、利益を出し続けることは簡単なことではありませんが、今はそれ以上の変化が起き始めているということです。
そしてその変化に対応するためには、これまでの考え方を捨てないといけない部分が非常に多くあります。要するに、これまで普通・常識と考えていたようなことがそうではなくなってきているという事です。
あなたの周りでも10年前・5年前と今とで大きく変わったものが多く存在しているはずです。
例えば、スマートフォン。
スマホの登場により世の中の常識はあらゆる面で変わりましたし、今現在も変え続けていると言えます。
これまで人間は農業革命や産業革命などの大きな転換点とともに進化してきましたが、まさに今新しい革命が起ころうとしているのです。
経営者の方はその大きな変化に置いて行かれないよう、まさに「意識改革」が今必要なのです。

時代の変化を正しく把握しよう

これまでで大きな変化が起き始めていると何度もあげましたが、実際どのような変化が起きているでしょうか?
今回は消費者の購買行動における変化という点で解説していきましょう。
購買行動の大きな変化の一つとして、「比較」をかなり高い精度で行うようになってことがあります。
家や自動車など高額品を買う際に比較するのは昔からあったかもしれませんが、娯楽用品や日用品まであらゆる商品を高いレベルで比較するようになりました。
この背景にはインターネットの普及やスマホの登場により、情報へのアクセスが非常に容易になったことがあります。
これらによりいつでもどこでも好きな情報を集めることができるようになりました。
もちろんこれらが登場する以前にも比較は行われていたと思いますが、入手できる情報の量や質が圧倒的に違うのです。
それにより、これまで商品やサービスを認知し、興味を持ち、購入に至るという3ステップだった購買行動が、興味と購入の間に比較という大きな行動が登場したのです。
最初に触れたように、これは消費者の購買行動の変化ですから、企業経営にも非常に関係のあることです。
比較検討が増えているということは、企業としてもまずはその比較検討段階の土俵に上がらないと始まらないですし、さらにその中で選んでもらえるようなマーケティングが必要になります。
まだまだ変化は続きます。
情報へのアクセスが容易になったことで、現代の消費者は情報の量ではなく質を重要視するようになりました。
情報の質とは、該当商品やサービスへの知識の深さや実際使用・体験したユーザーの生の声などです。つまり、信用できる情報かどうかを非常に注意して判断を行うようになりました。
この変化もまたマーケティングにおいて非常に大きな意味を持っています。
実際この変化が背景にあり、現在は口コミマーケティングやコンテンツマーケティングというような情報の質に重きをおいた手法が非常に流行しています。
インスタグラマーなどのインフルエンサーが流行っているのも、同じ理由で企業の広告ではなく自分が好きな人が使っているものやおすすめしているものが信用できると判断しているのです。
いかがでしょう?このような変化はおそらくこれまでの企業経営では経験していないものでしょうから、まさに根底か意識を変えなければ置いて行かれてしまいますし、社会全体の変化ですから「うちの会社には関係ない」などということはあり得ない事なのです。

経営の意識改革を行うためには?

では、この変化に対してどのような意識改革が必要でしょうか?
この答えは非常にたくさんありますが今回はその中でも重要なことを1つピックアップして紹介させて頂きます。
それはIT武装は必須になるということです。
経営者が高齢であればあるほど企業のIT化は遅れている傾向がありますが、IoTという言葉が近年流行っているように今後あらゆるものがインターネットと繋がるようになり、より高速の時代がやってきます。
それに対応するためにはもはやITがわからないなどと言ってはいられず、企業存続のために必須となって来ます。
若い社員に任してプロジェクトチームを作ることや、もし若い社員がいないなら採用するところから始めることをお勧めします。

まさに今時代の変化の境目に私たちはいます。
だからこそ、この変化を正しく把握し、これまで通りで行かないことを理解した上で意識改革をしていただければ幸いです。