危ない会社はこんな兆候がある?取引先の倒産危険信号とは?

将来は有望だと思われていた会社でも、業績悪化で経営があっという間に立ち行かなくなりことはあります。
どのような会社の将来性が高いのか、取引をする上で判断する能力が必要になりますが、見極める目利き力を鍛えてどの企業と関わっていくことが望ましいかを検討していきましょう。

 

将来の話ばかりする代表者は危険?
先々自社をどのような方向に持って行きたいのか、会社の将来へのビジョンは経営するにあたって大切なことです。しかしあまりにも将来のことしか口にしない代表者の会社は危険だとも言えます。
会社の現状を把握しているかが重要で、直近の数字を用いて現状の説明ができるどうかがポイントです。
新事業を展開する話や新市場への参入など、数年後の絵空事ばかり語る代表は危険な兆候のあらわれです。
社内の雰囲気が怪しい?
会社や社長室の雰囲気なども確認してみると会社の状況がわかることがあります。例えば自社の宣伝記事を多く社長室にペタペタと貼り付けている場合や、メディアを使って実態よりも会社を大きく見せようするなどのかさ上げをしている場合などは、危険な会社だと判断できます。
倒産する会社の9割は手形絡み
現金払いが手形に変更されたり、手形のサイトが毎回長くなっていたり、ジャンプの要請などは危険な信号である可能性があります。
そして最終的に手形の不渡りが出れば倒産となりますので、手形による危険信号は見逃さないようにしましょう。
・振出人の信用度や、振出人と裏書人の関係は地域的・業種的に不自然さはないか
・割引依頼人と裏書人が同一人か
・金額的に妥当で、金額の端数は自然な数字になっているか
・振出人の主取引銀行と決済銀行は同じか
・手形に記入された文字は不統一ではないか、印鑑やゴム判は新しいものかなど
取引先の手形の危険信号の兆候
手形の割り止め情報が出ている場合や、手形の偽造・詐欺の被害者になった場合などは危険です。
また、融通手形の危険信号として、規模の割に手形が多い場合や金額の合計が大きすぎるという場合などは注意しましょう。振出人と裏書人の繋がりが業種や地域的に見て不自然な場合なども要注意です。
決算書で見る危険信号の兆候
貸借対照表はバランスシートと呼ばれるもので、ここで借金が多い場合には注意が必要です。
また、損益計算書は会社の儲けがどのくらいあるかを示しますので、経常利益が3年以上赤字の場合には経営がかなり厳しくなっていると考えられます。
現金の出入りがどのようになっているかを知ることができるキャッシュフロー計算書で、営業活動キャッシュフローが赤字続きになっていないかを確認しましょう。赤字の場合には収入よりも利息などの支出が多いことになり、倒産の兆候とも捉えられます。