自然災害に対するリスクマネジメントの方法とは?

自然災害はいつ起こるか分からず、またその確率もごくわずかですが、いざ起こった時には多大な被害をもたらすため、常日頃から備えておく必要はあります。
自然災害に対しては、どのようなリスクマネジメントの方法があるのでしょうか?
企業として行うべき、自然災害に対するリスクマネジメントの方法について考えてみましょう。

自然災害に対してのリスクマネジメントとは?

自然災害というと、地震や台風、豪雨、津波といったものが思い浮かぶでしょうが、こうしたものは単なる自然現象に過ぎません。
これが自然災害となる要因としては、人間の活動が深く関わっています。

自然現象がそのまま災害となるのではなく、自然現象に対する脆弱性があったことで被害が生じてしまうために、災害となるのです。
企業における自然災害とは、自然現象によってオフィスや生産設備、物流設備などに被害が生じることをいいます。

この自然災害によって生じる被害を、なるべく少ないコストで押さえようとするのが、リスクマネジメントということになるのですが、そのためにはリスクが顕在化する前に対策を施す必要があるのです。

リスクマネジメントには、リスクコントロールとリスクファイナンスの2つの方法があります。
リスクコントロールはリスクが起こる確率を低くしたり、リスクが生じた時に損害の規模を減少させたりすることで、リスクファイナンスは損害を社会全体に分散させることをいいます。

リスクコントロールの方法としては、例えば地震に備えて建物を免震構造にしたり、補強のために設備投資をしたりすることを指します。
リスクファイナンスは、災害保険などに加入するのが一般的です。

中でも近年注目されているのが、事業継続マネジメントという方法です。
これは、2つのリスクマネジメントを有効活用することで、自然災害によって事業が中断した場合でも目標復旧時間内に事業を再開できるようにすることです。

そのためには、バックアップシステムを整備してバックアップオフィスと要員を確保し、安否確認を迅速に行えるような体制づくりが必要となるでしょう。
具体的に必要な内容は、企業の業務フローなどを考えた上で決める必要があります。

自然災害への対処は難しい

自然災害に対してのリスクマネジメントというのは、非常に難しいものです。
それは、発生する確率が低く、対象となる範囲が広いために備えておくのが困難ということもありますが、それ以外にも理由があります。

理由の一つとしては、リスク評価が困難という点です。
被害の発生確率が低く、その規模もバラバラですが被害が拡大しやすく、さらには周囲から損害を受ける可能性もあるため、そのリスクをどう評価するべきか判断し辛いのです。

また、発生頻度が低いためにリスクを認知することが困難であり、経験から推し測るということも難しいといえます。
かつて何度か起こった大地震による被害の大きさを見ても、備えが万全とは言い切れないことが明らかでしょう。

定期的に生じるものではないために、費用と効果のバランスを考えるのもむずかしいものがあります。
自然災害に対して、リスクマネジメントを万全に行うというのは難しいでしょうが、それでもなるべく備えておきましょう。

まとめ

自然災害に対するリスクマネジメントがしっかりとできている企業は、その企業価値を高める事にも繋がるでしょうが、実際に自然災害が起こった時の被害を見ると適切に行われていた企業は少ないだろうと推測されます。
自然災害リスクマネジメントは、企業の株主や取引先、顧客などのステークホルダーの利益にもつながるものなので、備えておくに越したことはありません。
難しいかもしれませんが、全く対策しないという訳にはいかないので、なるべく対策を怠らないようにしましょう。

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