従業員の高齢化問題!社員の年齢構成に潜むリスクとは?

少子高齢化が進む現代では、長年勤めている従業員が多い一方で、新規採用される人数が減少しつつあります。
その結果、従業員の高齢化が進んでいくことになるのですが、実はそこにリスクが潜んでいます。
従業員の高齢化には、どのようなリスクがあるのでしょうか?

従業員の年齢層を形にしてみよう

まず、従業員の高齢化を分かりやすくするためには、従業員を年代別に分けてみるといいでしょう。
その上で、年齢ごとに階層を分けて形にしてみましょう。

ピラミッド型などの形に分けられている図は、よく目にすると思います。
若手が多い企業の場合はピラミッド型になるでしょうが、高齢の従業員が多い企業の場合は、逆ピラミッド型になる事もあると思います。

この形状は、企業の抱えるリスクを表しているという見方ができます。
ピラミッド型になるのは、若手が中心となっているベンチャー企業などに多いのですが、そのような組織の場合は業務のマニュアルが不足していることから一人当たりの業務量が増える傾向が高く、それに伴って業務時間も長くなりがちです。

また、業務の内容を共有する事が少ないことから、個々の能力に依る属人型の組織として成長していくことが多いというリスクがあります。
そのため、人材を育てるのが難しいという問題にも繋がります。

会社というのは、大きくなるにつれて組織的な動きが増えていくことになるのですが、人材の育成が十分でない場合はどうしてもその中に加わることができない社員が出てきます。
そうした社員が増えていくと、会社の成長も止まっていくことになり、組織的に動く際にも妨げとなってしまいがちです。

特に、それぞれの能力を見込んだメンバーを集めて創業している場合などは、個人での仕事に拘る上層部と、組織づくりを進めたい社長との間で軋轢が生まれ、連携に齟齬が生じることもあります。

ピラミッド型の場合、安定しているように見えますがその実は土台をしっかりと育成する必要があり、また同時に上部のバランスも非常に重要となるので、それらを怠った場合は一気に崩壊するリスクがあるのです。

日本の一般的な企業

日本の一般的な企業では、釣り鐘型となる企業が多いといわれています。
中には逆ピラミッドとなっている企業もあるのですが、それは見るからにバランスが悪いため、今後厳しくなっていくことでしょう。

釣り鐘型といわれるのは、主に50代社員が多い企業です。
その年代は管理職となっていることがほとんどで、現場上がりが多いことからリーダーシップを発揮して部下を指導する傾向が高いといえます。

しかし、50代が中心だと、それだけ給与が高くなります。
年功序列により長く勤務している人は昇進させなくてはいけない、という企業が多いので、管理職が不必要に増えていることもあります。

また、リーダーシップを発揮する上司の下では、それについていけずにぶら下がっている社員も増えていきます。
既に組織として円熟している企業が多いので、売り上げも安定していることからぶら下がりとなる社員も増えやすいのです。

特に、現場を既に退いて形ばかりの役職を貰っている高齢の従業員などは、特に仕事もない状態で高い給与をもらっていることもあるでしょう。
そうなることを防ぐには、組織の設計段階から見直さなくてはいけません。

今後、従業員の高齢化というのはますます増えていく問題です。
それを防ぐには、そのことを踏まえた経営方針を考える必要があるでしょう。
今以上の発展を目指すなら、必ず見直しを図るべきです。

まとめ

現在、従業員の平均年齢が上がって高齢化している企業は少なくありません。
若手が中心となっている企業もありますが、古くからある企業の多くは50代が中心となっているのです。
その組織を構成する従業員の年代を形にすると、釣り鐘のようになります。
ただぶら下がるだけの社員が増えやすく、また高齢の従業員は仕事もないまま給与を受け取るようになることもあるので、経営方針の見直しなどが必要となるでしょう。

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