企業が従業員の健康リスクの為に行うメタボ対策とは?

最近では、従業員の健康管理を行う企業も増えてきています。
しかし、その中で重視されているのはストレス面でのメンタルヘルスであり、メタボ対策を行っている企業はあまりないようです。
企業が従業員のメタボ対策を行うには、どのような事をしたらいいのでしょうか?

メタボ対策の重要性とは?

メタボリックシンドロームは、運動不足の社会人が陥りやすく、様々な生活習慣病の原因にもなるため、以前から注目されていました。
これは内臓脂肪の蓄積が原因なのですが、日々の食生活や運動習慣などに注意する必要がある事から、本人が自覚を持って節制していく事が重要です。
では、企業がメタボ対策をする事の必要性はどういったところにあるのでしょうか?

そもそも、従業員の食生活を改善する為には、働き方を見直す必要があります。
残業が多い職場の場合、どうしても食生活が外食やお惣菜などに偏りやすく、また、自宅に帰ってから食事をしてすぐに寝る時間という人も少なくないでしょう。

それから、残業によって帰宅時間が遅くなってしまうと、軽い運動をしたいと思っていてもその時間が無くなってしまいます。
実際に食生活を改善するか、運動をするかは本人の意識にもよるのですが、少なくとも本人がやる気を出した時には実行できるような環境を整えておきましょう。

食生活の見直しには、会社に社員食堂を設置するという方法もあります。
特に弁当などを食べていることが多い人は、野菜が不足しがちになるため、野菜を多く摂れるようなメニューを用意すると効果的でしょう。
それと同時に、食生活について意識しやすいように、栄養バランスガイドなどを食堂に掲示しておくと、自覚も出てくるのではないでしょうか。

食事については、一人暮らしの独身従業員はどうしてもいい加減になりがちです。
そういった従業員の健康を守る為には、会社全体でメタボ対策に取り組む事が重要となるのです。

会社として、どのような対策を行うべきか

それでは、具体的に会社としてどのようなメタボ対策を行うべきでしょうか?
社員食堂というのは確かに有効な手段なのですが、中小企業などではコスト面からも設置は難しいでしょう。
どの企業でも可能な対策を考えなければいけません。

まず、残業が多い社員を中心に、健康診断とは別に定期的な検診を受けさせるとともに、医師によるカウンセリングを受けられるようにしましょう。
今は労働安全衛生法が改正された事で、長時間労働者には医師の面接指導を受けさせなければいけないと義務化されているのですが、それに当てはまらない社員にも同様に面接を受けてもらい、生活面での指導を行いましょう。

会社の中に、運動できるスペースを用意するのもいいでしょう。
例えば、ランニングマシンを設置するだけでも運動は可能となりますが、そのほかにも週1回などのペースでストレッチ教室を開催し、全社員で取り組む事で、徐々に運動するのが面倒という人の意識を切り替えていく事につながります。

会社がビル内にある時は階段の使用を奨励したり、通勤時に1駅分だけでも歩くことを推奨したりするというのもいいでしょう。
とにかく、ほんの少しでも毎日運動する習慣を身につけていく事が、長期的に考えると大切になります。

メタボリックシンドロームの要因となる内臓脂肪は、一朝一夕に落とせるものではありません。
見た目の変化以上に落としにくいものなので、長期にわたって運動を続けていく習慣づけが大切になるのです。

今後、会社は積極的に、メタボリックシンドロームを解消する為の方法や、そのきっかけを従業員に提案していきましょう。

まとめ

会社が従業員に対して行う健康管理としてはメンタルヘルスが目立ちますが、メタボ対策も重要となります。
メタボ対策は従業員が自ら運動していく事が大切となるのですが、会社としても運動するための時間を設けたり運動するきっかけを与えたりと、できる事はたくさんあります。
従業員にメタボ対策の重要性を自覚させるとともに、日々の運動を推奨していく事で、メタボを解消するようにしていきましょう。

 

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