太陽光発電について考える~実はデメリットが多い~

事業運営リスク

みなさん自身が自分で発電できる方法として、太陽光発電がありますよね。
こちらは、発電した分を自宅で利用する事ができる他、余った分を販売できる等、何かとメリットの多い発電方法ですよね。
ですが、本当にメリットばかりの仕組みなのでしょうか?
実はメリット以外に、デメリットもたくさんあるのです。

運用や発電中に想定されるデメリットとは?

自然エネルギーにより、地球環境に配慮した発電方法がないかと議論された時に、登場したのが太陽光発電になります。
ソーラーパネルを設置することで、エネルギーを吸収しそこから発電を行うという、当時では画期的な方法でしたよね。
現在では、様々な世代に浸透している発電方法になりますので、少しのスペースでも利用されている方は多いのではないでしょうか?

一見、便利そうに見える発電方法ですが、発電中に考えられるデメリットがあることを知っていますか?
まずは、運用中に起こり得る問題について、ご紹介しましょう。

①天候や設置場所によって発電に向かない環境がある

誰もが想像できる内容としては、発電量が一定でないということでしょう。
特に、太陽光がなければ発電が行えませんから、天気の状況によっては全く発電できなかったという日があるかもしれません。
また、パネルの設置の環境状況が、太陽の当たらない場所だったということも、実際にあり得る話になります。
このような状況では、自宅で使う分の電気量を賄うことができるとは、言い切れませんよね。

そのため、思った以上の電気量が、見込めなかったという人も中にはいるのです。
住宅等のちょっとした場所に設置ができるというのは、大きなメリットではあります。
しかし、日当たりの状況や環境を事前に調査した上での設置をしなければ、かかった費用分を取り返すことすら難しいかもしれません。

②太陽光の反射によって起こり得るトラブル

設置する環境がよく、発電が上手く成功しているならば、みなさんは嬉しいですよね。
しかし、他の住宅や人に対して、ある影響を与えてしまう可能性があることを知っていますか?
それは、太陽光が反射されることによって起こり得る、眩しさや暑さのトラブルになります。

このトラブルは、主に北面の屋根にパネルを設置した際に発生することが多いです。
ですから、住宅密集地であればあるほど、パネルの設置面の方向に注意しなければならないでしょう。
せっかく良かれと思って設置しても、トラブルになってしまっては嫌ですよね。

③屋根への負荷や火災が発生する可能性

また、住宅に設置している場合は、パネルの重さによって屋根にダメージが生じてしまうという可能性もあります。
例えば、パネル1枚だけを設置して終わり、というケースはあまりありませんよね。
設置する際は、複数枚や多い場合では数10枚設置するということになるでしょう。
一般的に、1枚当たりの重さは約15㎏と言われていますので、これが複数あるとなると相当な重さになることが分かりますよね。

そのため、屋根への負荷を考えた上での枚数や、そもそもパネルの重さが軽い商品を選ぶということが重要になるでしょう。

また、現在取り扱っている商品にはありませんが、ごく稀に火災に繋がってしまったということもありました。
そのため、パネル自体の性能にしっかりと注目しなければ、大きな事故に発展してしまうこともあり得るかもしれません。

太陽光発電と聞くと、運用中の発電量に注目されがちですが、その発電を行うパネルの選択がポイントにもなります。
費用面もそうですが、メンテナンスや運用中のことを見据えた上で選択するのが良いでしょう。

お金に関するデメリットとは?~設置から運用中を通しての話題~

次は、購入費や運用中に関わるお金に関するデメリットをご紹介します。
最近では、昔と比べると購入しやすい、価格面でもお得な商品があると言われていますが、本当に言えるのでしょうか?
実際に購入を検討する時になってから、初めて知ることもありますので、びっくりする人も多いかもしれませんね。

①初期費用やメンテナンス費用は高め

例えば、パネルを購入するにあたり、その価格を見てみたという人はいませんか?
最近の傾向では、住宅用の場合、設置に対してかかる費用が150万円くらいかかると言われていますから、結構な金額になりますよね。
それにプラスして、定期的なメンテナンスも必須になりますので、決して安い出費でないことが分かるでしょう。

そのデメリットに対しては、購入の際に補助金やローンを使用したり、生じた利益の一部をメンテナンス費用として取っておいたりすると良いと言われています。
このようなアドバイスを聞いたとしても、資金面でゆとりが少ない人にとっては高額な買い物になりますよね。
また、実際に発電した分で、その元が取れるかどうかは保証できません。

パネル等の価格は、購入しやすい傾向になってきているものの、その分の元が取れるかを考えるとどうでしょうか?
まだ、積極的に進められる発電方法ではないかもしれませんよね。

②依頼する業者によっては、利益より倒産リスクの方が高い

実際にパネル等を設置してもらっている人の中には、ある悩みを抱えてしまうことがあります。
それは、依頼した業者さんが倒産してしまったということです。
太陽光発電の場合、メンテナンスは基本的に設置を依頼した業者さんにお願いすることになりますよね。
そのため、倒産してしまうと、次の整備先等を探さなければならなくなるでしょう。

一番問題になるのは、設置をしてもらう前に倒産してしまい、前金等の支払っていたお金が返されないというケースです。
そもそも設置もしてもらっていないのに、お金だけ持ち逃げされてしまうのはおかしいですよね。
このようなトラブルに巻き込まれてしまう人は、意外といるので気をつけましょう。
せっかく今の生活にプラスになるような設備をつけようとするのに、マイナスになってしまうのはいけませんよね。

③得られた利益は、額面によっては課税対象になる?

例えばみなさんが太陽光発電をした場合、発電した電力をどのように使いますか?
自宅で利用しても良いですし、販売して利益を得るという方法を取っても良いですよね。
様々な使い道が考えられますが、販売を検討している人は、少し注意が必要です。

電気を販売するとなると、当然ですが利益が発生しますよね。
その利益分が、課税対象になってしまうことをご存知でしょうか?
対象になってしまうと、固定資産税所得税の額面に影響してしまいますから、少し高めになってしまう可能性もあるでしょう。

利益が上げられれば、副収入になって良いと思うことは間違いではありませんが、20万円以上になると、申告する必要がでてきます。
つまり、高額な利益が出たという人ほど、もしかしたら損してしまうかもしれませんよね。
そのため、利益が出ることは良いとは、一概に言えないのです。
固定資産税に関しては、対象となるパネルの種類がありますから、選択の段階でも知っておきたいですよね。

このような事実を知ると、安易に利益を出すために始めたいとは、言えなくなってしまうかもしれません。
利益に乗っかって失敗したという人の多くは、もっと利益が得られる物だと思っていたという声がほとんどです。
つまり、デメリットを知らないまま始めてしまったという人が多いと言えますよね。

予めデメリットを知っておくと、設置をするにしても、利益や発電量に関して現実的に状況を判断できるでしょう。

参考URLソーラーパートナーズ
(https://www.solar-partners.jp/category/meritdemerit)

まとめ

今回は、太陽光発電のデメリットについて解説しました。
こちらは、私たちが自宅等で気軽に始められる発電方法として紹介されることが多いですが、必ずしも良いことばかりではありません。
設置や運用にかかるコスト面もありますし、自然が相手ですから思い通りに発電できないということもあり得るでしょう。
設置を検討する時は、これらのデメリットも知った上で判断したいです